三田誠広の歴史エッセー

三田誠広の歴史エッセイ「女が築いた日本国」

「女が築いた日本国」 三田誠広

数多の歴史小説を発表されている作家の三田誠広さんによる歴史エッセー「女が築いた日本国」が始まりました。

第三回  小倉百人一首の一番歌

「女が築いた日本国」第三回 三田誠広
第三回  小倉百人一首の一番歌 鎌倉時代の半ばに藤原定家が編んだ『小倉百人一首』は、誰でも知っているだろう。 カルタとしてばらばらにしてしまうとわからないのだが、あれには順番がある。 一番歌は天智天皇、二番歌は持統女帝ということになっている...

第二回 神宿る女――持統女帝は史上最高の独裁者

「女が築いた日本国」第二回 三田誠広
第二回 神宿る女――持統女帝は史上最高の独裁者 日本の歴史は、『古事記』と『日本書紀』によって始まる。 両書は、ほぼ同じ時期にまとめられた。 同じ時期にまとめられたのに、なぜ二種あるのか。 この点について確認しておきたい。 太古の時代には、...

第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か

「女が築いた日本国」第一回 三田誠広
第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か 女が築いた日本国、というタイトルでこの原稿を書き始めたのだが、タイトルを書いた途端に気になった。「女」というのは差別語ではないか。 近ごろは、男と女を区別すること自体が差別的なのだと考える人もいるよ...

著者からのメッセージ:

古代の日本を築いた女性たちの系譜をたどるエッセーです。天照大神あまてらすおおみかみはなぜ女性なのか、というところから始まって、絶対的独裁者であった持統女帝から、鎌倉初期の尼将軍北条政子まで、古代はまさに女性たちの時代であったことを語っていきます。