2023-05

頼迅一郎(平野周)

第29回「太田道灌と長尾景春 (中世武士選書43)」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー29「太田道灌と長尾景春 (中世武士選書43)」(黒田基樹、戎光祥出版) 室町中期、関東の名将といえば、多くの人が太田道灌の名前をあげるでしょう。 江戸城を築いたこと、そして山吹の歌の故事も広く人口に膾炙し...
シネコラム

第581回 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3

第581回 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3令和五年五月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 宇宙海賊ラヴェジャーズに幼い頃拉致された地球人ピーター・クイルが宇宙の暴れ者スター・ロードとなって活躍する『ガーディアン...
シネコラム

第580回 トライリュージョン

第580回 トライリュージョン平成十年九月(1998)中野 中野光座 今は家庭用の大型TVがけっこう普及し、また小さなスマホ画面で配信の映画を楽しむ人もいる。時代遅れかもしれないが、私は映画は映画館で観るべきだと、常に思っている。映画館でな...
頼迅一郎(平野周)

第28回「日本中世の民衆世界 -西京神人の千年」(岩波新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー28「日本中世の民衆世界 -西京神人の千年」(三枝暁子、岩波新書) 桓武天皇が平安京へ遷都したのは延暦13年(794)のことでした。――(鶯)鳴くよ(794)平安京 などで、試験のために暗記された方もいらっ...
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第579回 ヒルコ 妖怪ハンター

第579回 ヒルコ 妖怪ハンター平成六年一月(1994)早稲田 ACTミニシアター 子供の頃から漫画にさほど興味のなかった私が大学生になって、のめりこんだのが西岸良平と諸星大二郎だった。西岸良平は主に『三丁目の夕日』だが、諸星は『暗黒神話』...
新刊

【新刊】藤原緋沙子『絵師金蔵 赤色浄土』

2023年5月18日、藤原緋沙子さんの長編歴史小説『絵師金蔵 赤色浄土』(祥伝社)が刊行されました。幕末の土佐に生まれ「絵金」と呼ばれた、艶やかな色彩で見る者を虜にした異才の激動の生涯を描いた歴史長編。作家生活20周年記念作品です。おことわ...
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第578回 火の鳥

第578回 火の鳥平成十五年九月(2003)京橋 フィルムセンター 私は子供時代、漫画をさほど好まなかったが、中学生のとき、たまたま手塚治虫の『火の鳥』が掲載されている虫プロの月刊誌『COM』に出会い、最初から購読しており、『火の鳥黎明篇』...
頼迅一郎(平野周)

第27回「本当は誤解だらけの戦国合戦史 信長・秀吉・家康は凡将だった」(徳間書店)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー27「本当は誤解だらけの戦国合戦史 信長・秀吉・家康は凡将だった」(海上知明、徳間書店) 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といえば、好きな歴史上の人物ベスト10、好きな戦国武将ベスト10には、必ず顔を出す人物と...
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第577回 ヤマトタケル

第577回 ヤマトタケル平成六年七月(1994)有楽町 日劇東宝 日本神話を『エクスカリバー』や『スターウォーズ』のように表現したファンタジーの佳作。 時は太古の大和。黒魔術師ツキノワが主人の悪神ツクヨミの帰還を待ち望んでいる。ツクヨミは支...
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第576回 ノースマン 導かれし復讐者

第576回 ノースマン 導かれし復讐者令和五年四月(2023)高田馬場 早稲田松竹 シェイクスピアの有名な四大悲劇『ハムレット』『リア王』『オセロー』『マクベス』には当然ながら、歴史書や年代記などにそれぞれ原話があり、中でももっとも有名な『...