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エッセー

「女が築いた日本国」第三十八回 三田誠広

第三十八回 百済王明信とは何ものか 京都の三大祭の一つに時代祭というのがある。 各時代の京都にまつわる歴史上の人物が次々に登場する長大なパレードなのだが、平安時代の有名女性たちが新しい順に登場する隊列がある。トップバッターが巴御前で、清少納...
シネコラム

第728回 ひみつのアッコちゃん

第728回 ひみつのアッコちゃん平成二十四年七月(2012)築地 松竹試写室 私が子供の頃、好きだった漫画家は『鉄腕アトム』の手塚治虫、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげる、『オバケのQ太郎』の藤子不二雄、そして『おそ松くん』の赤塚不二夫で、漫画...
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「女が築いた日本国」第三十七回 三田誠広

第三十七回 和新笠と桓武天皇平安京を築いた桓武天皇の母は、和新笠という。のちに高野という氏姓に変わったのは、この「和」という名字が、渡来人を表すからだ。桓武天皇はやはり母の出自を気にしていたのだろう。 朝鮮半島からの渡来人は、東漢、西漢に分...
合評会

川島怜子「袋の鼠」

袋の鼠 川島怜子「彦左衛門、なんとか出来ぬものか!」珍しく語気を強めた甘利は眉間に皺を寄せ、博多奉行・茨彦左衛門に迫った。「西の早良より山賊の杉一味、南よりは大宰府の粕屋遠江守政衝大軍、そしてこの彦左衛門が、二神山から三日月を抜け箱崎を背後...
頼迅一郎(平野周)

第70回『刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』(中公新書)

『刀伊の入寇 平安時代、最大の対外危機』(関幸彦、中公新書)日本は紀元前660年から続く世界一長い王朝です。ただし、これには異論がある方もいらっしゃいます。紀元前660年は神武天皇の即位の年で、『日本書紀』という神話に属するといわれる書物の...
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「女が築いた日本国」第三十六回 三田誠広

第三十六回 井上内親王の謎 白壁王が次期の天皇に擁立されたのは、会議でイビキをかいて寝ていて、無害な皇族だと思われた……それだけではなかった。 確かにこの人物は、無害な皇族だった。そのために、とんでもないものを押しつけられていた。 そのとん...
シネコラム

第726回 座頭市物語

第726回 座頭市物語平成四年三月(1992)高田馬場 パール座 小学生の頃、私は座頭市を映画で観る前からすでに知っていた。一九六〇年代の日本で、時代劇ファンでなくとも、異色ヒーロー座頭市を知らない人はいなかったと思う。杖をついて街道をよろ...
エッセー

「女が築いた日本国」第三十五回 三田誠広

第三十五回 和気清麻呂と藤原百川 明治時代に発行された十円札の表面には、和気清麻呂の肖像画が印刷されていた。 これが通用したのは昭和の初めくらいまでだから、ぼくは知らない。ぼくの子どものころの十円札は、人の肖像ではなく、国会議事堂が描かれて...
合評会

生田修平 「潜血便」

→PDF版で読みたい方はこちら潜血便 生田修平(1) 美容室で鏡に映る自分の姿を眺めると、老いを実感せざるを得なかった。白髪交じりかつ薄めの頭髪。全体的に艶がなく、ところどころにシミのある肌……。 この日は新しい発見があった。髪の毛や顔ばか...
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「女が築いた日本国」第三十四回 三田誠広

第三十四回 孝謙・称徳女帝と道鏡禅師 古代最後の女帝。 皇極・斉明女帝と同じように、二度にわたって即位したので、諡号が二つある。最初が孝謙、二度目が称徳。ここでは孝謙女帝と呼ぶことにしよう。 ぼくは大昔に『天翔る女帝』(廣済堂出版)という作...