エッセー「女が築いた日本国」第二十回 三田誠広 第二十回 任那とは何か ぼくが小学生だったころ、というと、70年くらい前のことになってしまうが、社会科の教科書には、任那日本府という記述があった。 小学生のぼくも、そんなものかと思っていたのだが、そのうち教科書の記述が二転三転するようなこと... 2025.11.02エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第十九回 三田誠広 第十九回 いよいよ神功皇后が登場する ようやく、神功皇后の話をする時が来た。 日本の歴史上、最高クラスのヒロインであることは確かだ。 日本の歴史には、すごい女性がいっぱいいる。持統女帝、紫式部、北条政子……挙げていけばキリがないほどだ。ぼく... 2025.10.25エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第十八回 三田誠広 第十八回 生け贄という不思議な概念 話はまた横道に逸れてしまう。 前回、「生け贄」の話をした。ヤマトタケルが、自ら望んで十字架にかかったイエス・キリストのように、わが身を犠牲にして、神との間にウケヒ(誓約)を結んだといった話だ。 今回は、わ... 2025.10.18エッセー三田誠広
シネコラム第710回 肉体の悪魔 第710回 肉体の悪魔(1971)令和七年十月(2025)新宿 K‘sシネマ レイモン・ラディゲの小説『肉体の悪魔』は何度か映画化されており、私が最初に観たのはジェラール・フィリップとミシュリーヌ・プレール主演、クロード・オータン・ララ監督... 2025.10.16シネコラム
エッセー「女が築いた日本国」第十七回 三田誠広 第十七回 日本武尊とオトタチバナ姫 大幅に話が脱線したようなので、古代のテーマに戻したい。 今回は日本武尊について語る。 この人物の名前は、ヤマトタケルノミコトと読んでいただきたい。 日本武尊というのは日本書紀の表記で、古事記では倭建命とな... 2025.10.10エッセー三田誠広
頼迅一郎(平野周)第65回『小さな藩の奇跡 伊予小松藩会所日記を読む』 (角川ソフィア文庫) 『恋する日本史』(増川 宏一 (著)・北村 六合光 (著) 、角川ソフィア文庫) 江戸時代の大名は、一万石以上といわれています。従って、石高一万石は、最も小さな大名ということになります。 本書は、伊予国一万石一柳氏の小松藩の物語です。一柳氏... 2025.10.07頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
エッセー「女が築いた日本国」第十六回 三田誠広 第十六回 源平合戦とは何か 前回、平将門の話をした。 ぼくは御茶ノ水に住んでいるので、神田明神はすぐ近くだ。 正月になると、日本橋の企業の社員たちが、大挙して神田明神に押しかける。神田祭のお神輿も、そうした企業の社員たちが担いでいる。 これ... 2025.10.03エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第十五回 三田誠広 第十五回 地方豪族とは何か 前回、何の説明もなく、「豪族」という言葉を用いてしまったのだが、改めて考えてみないといけない。 豪族って何なのか。 試みにウィキペディアで調べると、「国家や諸侯などの広域政権の領域の内部に存在し、ある地方において... 2025.09.27エッセー三田誠広
シネコラム第709回 クワイエットルームにようこそ 第709回 クワイエットルームにようこそ平成二十年四月(2008)飯田橋 ギンレイホール 三木聡監督の『イン・ザ・プール』で精神科医伊良部先生を快演した松尾スズキが自作の小説を脚本にし監督したのが『クワイエットルームにようこそ』であり、精神... 2025.09.20シネコラム
エッセー「女が築いた日本国」第十四回 三田誠広 第十四回 天皇とは何か 神宿る女というテーマでここまで語ってきたのだが、その神宿る女が、いかにして国家というものに関わってきたのか、そのことを述べておきたい。 そもそも国家というものは、どのようにして成立したのだろうか。 日本という国は、い... 2025.09.19エッセー三田誠広