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第626回 ティファニーで朝食を

第626回 ティファニーで朝食を昭和六十三年五月(1988)荻窪 荻窪オデヲン座 映画と原作は別物である。オードリー・ヘプバーンといえば、『ローマの休日』が一番だが、『ティファニーで朝食を』も代表作で人気がある。タクシーから降り立ったおしゃ...
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第625回 シーズ・ソー・ラヴリー

第625回 シーズ・ソー・ラヴリー平成十年九月(1998)ccc飯田橋 ギンレイホール ジョン・カサヴェテスの生前の脚本を息子のニック・カサヴェテスが監督し、ショーン・ペンとロビン・ライトが自堕落な夫婦役で共演し、俳優としての底力を見せた。...
頼迅一郎(平野周)

第41回「隋―「流星王朝」の光芒」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー41「隋―「流星王朝」の光芒」 (平田陽一郎、中公新書) 隋とは中国の統一王朝の国名です。混乱した中華を統一した王朝は、短命に終わることが多いのですが、戦国時代を終わらせた秦(紀元前221年~207年)、三...
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第624回 グロリア

第624回 グロリア第624回 グロリア平成十一年六月(1999)渋谷 シネセゾン渋谷 グロリア・スワンソンならぬグロリア・スウェンソン役のジーナ・ローランズがとにかく颯爽としてかっこいい。当時、中年や初老のすさまじいおばさんたちを怪奇映画...
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第623回 スピーシーズ 種の起源

第623回 スピーシーズ 種の起源平成八年二月(1996)池袋 文芸坐 広い宇宙には地球人類とは別の知的生命体が存在するかもしれない。という理由から宇宙の彼方にメッセージを送るという試みは実際にある。結果として悪い宇宙人に地球の存在を知られ...
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第622回 クッキー・フォーチュン

第622回 クッキー・フォーチュン平成十二年六月(2000)飯田橋 ギンレイホール 私は女優の好き嫌いがけっこうあって、リヴ・タイラーのような長身で愛嬌のある美女は毒婦を演じていても大好きだが、常に不機嫌そうなグレン・クローズは『ガープの世...
頼迅一郎(平野周)

第40回「戦国日本の軍事革命 鉄炮が一変させた戦場と統治」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー40「戦国日本の軍事革命 鉄炮が一変させた戦場と統治」 (藤田達生、中公新書) 日本史の時代区分で、中世及び近世は、武士が支配した時代です。武士とは、武人であり、合戦を生業とする人達です。 しかしながら、同...
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第621回 ジュエルに気をつけろ!

第621回 ジュエルに気をつけろ!平成十三年十一月(2001)新橋 新橋文化 有吉佐和子の『悪女について』を思わせる展開。三人の男が毒婦のジュエルについて語るのだ。主演は見るからにゴージャスなスーパーモデル風の美女、リヴ・タイラー。 酒場マ...
頼迅一郎(平野周)

第39回「出世と恋愛 近代文学で読む男と女」 (講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー39「出世と恋愛 近代文学で読む男と女」(斎藤美奈子、講談社現代新書) 歴史時代小説の範囲は、最近は第2次世界大戦(大東亜戦争)前とされています。ということは、明治・大正、昭和前期は十分対象となります。 今...
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第620回 ミミック

第620回 ミミック平成十年四月(1998)飯田橋 ギンレイホール スーパーモデル並みの長身美女ミラ・ソルヴィノは『誘惑のアフロディーテ』で美の女神の外見を持つ田舎出の無知で品のない娼婦役でアカデミー賞の助演女優賞を受賞したが、実はハーバー...