頼迅一郎(平野周)第32回「楠木正成 知られざる実像に迫る」(批評社) 頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー32「楠木正成 知られざる実像に迫る」(千早赤阪楠公史跡保存会編・生駒孝臣・尾谷雅比古著、批評社) 楠木正成ほど、その人物像や評価が大きく変わる(変わった)人物も珍しいのではないでしょうか。戦前は皇国史... 2023.07.09頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
シネコラム第596回 必殺仕置人 いのちを売ってさらし首 第596回 必殺仕置人 いのちを売ってさらし首令和五年七月(2023)阿佐ヶ谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 池波正太郎原作『必殺仕掛人』シリーズがTV放映されたのが一九七二年九月から半年間であり、後番組として、同様の江戸の殺し屋集団を描いた『必殺仕置... 2023.07.09シネコラム
シネコラム第595回 M3GAN ミーガン/M3GAN 第595回 M3GAN ミーガン/M3GAN令和五年六月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 古今東西、人形には魂が宿ると言われていて、自然に動いたり、しゃべったりする怪異が伝えられ、死霊や悪魔が憑依した魔性の人形など、怪奇小説やオカ... 2023.07.06シネコラム
シネコラム第594回 ザ・フラッシュ 第594回 ザ・フラッシュ 令和五年六月(2023) 日本橋 TOHOシネマズ日本橋 H・G・ウェルズの新神経促進剤は人の動きを超高速にする薬品で、飲んだ人間は動きが速すぎて着ている衣服が摩擦で焼けてしまう。ギヨーム・アポリネールのオノレ... 2023.07.04シネコラム
頼迅一郎(平野周)第31回「江戸の終活 遺言からみる庶民の日本史」(光文社新書) 頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー31「江戸の終活 遺言からみる庶民の日本史」(夏目琢史、光文社新書) 現代は超高齢化社会といわれています。併せて、少子化社会でもあります。遺言を子孫に残す人が何割くらいいるでしょうか。 江戸時代は、およそ2... 2023.07.02頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
シネコラム第593回 人生とんぼ返り 第593回 人生とんぼ返り平成十五年五月(2003)池袋 新文芸坐 昔のフィルムはセルロイドであったため、燃えやすく、映写機の高熱のライトで加熱して火事になることもあったそうだ。実は私、一度だけ、映画館でフィルムが燃えるのに出会ったことがあ... 2023.06.30シネコラム
シネコラム第592回 残菊物語 第592回 残菊物語平成十一年十月(1999)武蔵小金井 小金井福祉会館 かつては地域の公民館や図書館など公共施設で十六ミリフィルムによる古い名作映画の無料上映会が頻繁に行われていた。小金井市は我が家から遠いが、散歩の途中、たまたま路上でポ... 2023.06.26シネコラム
シネコラム第591回 鶴八鶴次郎 第591回 鶴八鶴次郎平成四年十一月(1992)早稲田 ACTミニシアター 男女の仲はちょっとした行き違いで取り返しのつかないことになりかねないという話。川口松太郎原作の『鶴八鶴次郎』は何度も映画化TVドラマ化されていて、私は一九八三年の東... 2023.06.24シネコラム
シネコラム第590回 旅役者 第590回 旅役者平成十一年五月(1999)千石 三百人劇場 演劇好きだった若い頃、都営地下鉄千石駅前にあった三百人劇場で、劇団昴の公演を何度か観た。客席数が三百なので、三百人劇場という。忘れられないのはダニエル・キイス原作の『アルジャーノ... 2023.06.22シネコラム
シネコラム第589回 南の島に雪が降る 第589回 南の島に雪が降る平成十四年十一月(2002)池袋 新文芸坐 古書店で加東大介の著書『南の島に雪が降る』を見つけて、読んだのは一九八〇年代半ばである。加東大介といえば、黒澤明監督の『七人の侍』をはじめ、数々の映画に出ている名優で、... 2023.06.19シネコラム