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第588回 雲の上団五郎一座

第588回 雲の上団五郎一座平成十四年十一月(2002)池袋 新文芸坐 若い頃からさんざん通った池袋の文芸坐が一九九七年の三月に老朽化のため閉館した。ここで最後に観たのはセクシー美女が暴れる『カサブランカ』のパロディSF『バーブワイヤー』だ...
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第587回 九八とゲイブル

第587回 九八とゲイブル平成二十二年五月(2010)神保町 神保町シアター 井上ひさしの小説『モッキンポット師の後始末』を読んだのは一九七〇年代の前半、私の大学入学の頃で、当時、石坂浩二主演のTVドラマとして放送されており、原作小説は読み...
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第586回 脇役物語

第586回 脇役物語平成二十二年十一月(2010)有楽町 ヒューマントラストシネマ有楽町 有楽町駅前のイトシアビルにある映画館がシネカノンからヒューマントラストシネマに変わった頃に観たのが益岡徹主演の『脇役物語』だった。 益岡徹といえば、仲...
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第585回 ある役者達の風景

第585回 ある役者達の風景令和五年五月(2023)阿佐ヶ谷 モルク阿佐ヶ谷 自分のことで恐縮ではあるが、大阪の大学で四年間、演劇を勉強し、卒業後に上京、一九八〇年代は演劇を映画よりもたくさん観ていた。大劇場の商業演劇から、新劇、歌舞伎、演...
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第584回 バビロン

第584回 バビロン令和五年二月(2023)日比谷 TOHOシネマズ日比谷 映画を題材にした映画は、どれも映画愛に満ち溢れているように思う。 サイレントからトーキーに移行するハリウッドの映画界を描いた『バビロン』は同じ設定の『雨に唄えば』と...
頼迅一郎(平野周)

第30回「源氏の血脈 武家の棟梁への道」(講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー30「源氏の血脈 武家の棟梁への道」(野口実、講談社学術文庫) 武家として最も栄えた源氏の代表といえば誰を思い浮かべるでしょうか。武将中の武将として八幡太郎義家を思い浮かべる方も多いと思います。 確かに義家...
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第583回 プロデューサーズ(2005)

第583回 プロデューサーズ(2005)平成十八年四月(2006)渋谷 渋東シネタワー2 メル・ブルックス監督の一九六八年のコメディ『プロデューサーズ』は長らく日本では劇場公開されず、ようやく二〇〇一年に渋谷のシネマソサエティでレイトショー...
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第582回 スペースボール

第582回 スペースボール昭和六十三年六月(1988)新宿 新宿ジョイシネマ2 メル・ブルックス監督の映画には好きなコメディがたくさんある。第一回監督作品の『プロデューサーズ』はオリジナルも素晴らしいが、後にミュージカル化された舞台劇の映画...
頼迅一郎(平野周)

第29回「太田道灌と長尾景春 (中世武士選書43)」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー29「太田道灌と長尾景春 (中世武士選書43)」(黒田基樹、戎光祥出版) 室町中期、関東の名将といえば、多くの人が太田道灌の名前をあげるでしょう。 江戸城を築いたこと、そして山吹の歌の故事も広く人口に膾炙し...
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第581回 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3

第581回 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3令和五年五月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 宇宙海賊ラヴェジャーズに幼い頃拉致された地球人ピーター・クイルが宇宙の暴れ者スター・ロードとなって活躍する『ガーディアン...