シネコラム第136回 リバース 第136回 リバース平成十一年一月(1999)新橋 新橋文化 時間逆行SF。低予算ながらアイデアが面白く、よく出来ている。 テキサスの砂漠にある閉鎖寸前の高速化研究所。そこで最後の実験が行われ、ついに成功する。 一方、砂漠を行く女刑事が事... 2019.08.18シネコラム
シネコラム第135回 グランドツアー 第135回 グランドツアー平成四年六月(1992)新宿歌舞伎町 新宿シネパトス ジェフ・ダニエルズ主演の『グランドツアー』は心に残る時間SFの佳作である。 なんの変哲もないアメリカの田舎町。町はずれで小さなホテルの開業準備している主人公、... 2019.08.17シネコラム
シネコラム第134回 タイムコップ 第134回 タイムコップ平成七年一月(1995)池袋 文芸坐 はるか未来にはタイムマシンが実用化されていて、これを悪用した歴史の改変が行われる。その時間犯罪を阻止するため、各時代に時間監視員が設置されているというのが私の愛読するポール・ア... 2019.08.16シネコラム
シネコラム第133回 タイム・アフター・タイム 第133回 タイム・アフター・タイム昭和五十六年九月(1981)新宿 新宿ビレッジ2 H・G・ウェルズといえば、十九世紀末に『宇宙戦争』『透明人間』『モロー博士の島』など、様々なSF小説を書いたイギリスの作家であるが、その代表作のひとつが... 2019.08.15シネコラム
シネコラム第132回 バック・トゥ・ザ・フューチャー 第132回 バック・トゥ・ザ・フューチャー昭和六十年十二月(1985)大阪 梅田 三番街シネマ3 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は私のベスト映画の中の一本で、公開当時、大阪に帰省中の大晦日に観て、あまりの面白さに、新年に東京に戻ってニュ... 2019.08.14シネコラム
頼迅一郎(平野周)第5回「海賊の日本史」(講談社現代新書) 頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー5『海賊の日本史』 (山内譲・講談社現代新書) 昔、「日本では海洋小説は好まれない」という趣旨の文章を読んだ記憶があります。日本は島国で、海に囲まれているにも関わらず、海を扱った文学作品は少ないというのです... 2019.08.13頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
シネコラム第131回 ちょんまげぷりん 第131回 ちょんまげぷりん平成二十三年一月(2011)目黒 目黒シネマ 時間SFの中でも私はタイムスリップものが大好きである。『ちょんまげぷりん』は江戸時代の武士が現代にタイムスリップする物語。 巣鴨に住むシングルマザー。会社勤めと子育... 2019.08.13シネコラム
シネコラム第130回 竜馬暗殺 第130回 竜馬暗殺昭和五十年九月(1975)京都 一乗寺 京一会館 原田芳雄といえば、七十年代の若者にとって、憧れのヒーローだった。反体制がかっこよかったあの時代、原田が演じるのはアナーキスト、やくざ、はみだし刑事、無頼の浪人や渡世人。映... 2019.08.11シネコラム
シネコラム第129回 切腹 第129回 切腹昭和五十年九月(1975)大阪 道頓堀 朝日座 江戸時代の初期、彦根藩井伊家の江戸屋敷を初老の浪人が訪ね、応対に出た武士に言う。自分は長らく浪人を続けているが、このまま惨めに朽ち果てるより、いっそ潔く腹を切って死にたい。そこ... 2019.08.11シネコラム
シネコラム第128回 八百万石に挑む男 第128回 八百万石に挑む男平成十三年六月(2001)京橋 フィルムセンター 『大岡政談』で有名な天一坊事件である。 賭場で銭をすった遊び人風の若者が、金の代わりにと短刀をぽんと投げる。賭場の用心棒赤川大膳がそれに目を止め、別室へ呼んで話を... 2019.08.10シネコラム