riryu.k

シネコラム

第98回 誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

第98回 誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう昭和五十六年五月(1981)池袋 文芸坐  池袋の文芸坐で『アニー・ホール』を観たとき、二本立てのもう一本がこれだった。 アートシアターの『ボギー俺も...
シネコラム

第97回 アニー・ホール

第97回 アニー・ホール昭和五十六年五月(1981)池袋 文芸坐  僕を簡単に入会させてくれるようなクラブの会員にはなりたくない。すんなり受け入れてくれる女より、振られた女に強い未練が残る。 ウディ・アレンの分身のようなインテリ芸人アルビー...
シネコラム

第96回 ゴッド・ブレス・アメリカ

第96回 ゴッド・ブレス・アメリカ平成二十四年八月(2012)渋谷 シネマライズ  主人公フランク。温厚で善良な中年男だが、妻と離婚し、ひとり暮らし。不快な隣人の大音響のTVで、ストレスと睡眠不足。長年勤めた会社を突然解雇され、偏頭痛がする...
シネコラム

第95回 神風

第95回 神風平成二年十月(1990)三鷹 三鷹オスカー  初めて映画を観た人たちは驚いたそうだ。リュミエール兄弟の駅に到着する汽車の映像。こちらに向かってどんどん走ってくるのだから。『カイロの紫のバラ』や『ラスト・アクション・ヒーロー』や...
シネコラム

第94回 今夜、ロマンス劇場で

第94回 今夜、ロマンス劇場で平成三十年一月(2018)西新橋 ワーナーブラザース試写室  男の子は、たいてい映画の中の美女を好きになる。それは憧れの女優自身であるとともに、劇中の役柄としてのヒロインでもある。ヒロインがつらい目にあえば、胸...
シネコラム

第93回 ラスト・アクション・ヒーロー

第93回 ラスト・アクション・ヒーロー平成五年九月(1993)歌舞伎町 ミラノ座  ウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』は映画の主人公がこちらの世界へ出てくる話だったが、そのアクション版と思えるのが『ラスト・アクション・ヒーロー』である。 ...
シネコラム

第92回 カイロの紫のバラ

第92回 カイロの紫のバラ昭和六十一年五月(1986)有楽町 ニュー東宝シネマ2  大げさなようだが、私は映画を観ることで、いつもエネルギーを与えられている。少々落ち込んでいるときでも、映画館や試写室に行けば元気が出て、またがんばろうという...
シネコラム

第91回 ボギー俺も男だ

第91回  ボギー俺も男だ 昭和四十八年十月(1973)大阪 梅田 北野シネマ  この映画に出会えたことが、ひょっとして、今の私につながっているのかな。十九のとき、私は大学受験に失敗した浪人生で、鬱々とした日々の中、映画館に逃げ込むことが多...
シネコラム

第90回 カサブランカ

第90回 カサブランカ昭和五十一年一月(1976)大阪 堂島 毎日文化ホール  イングリット・バーグマンといえば、やはり一番に浮かぶのが『カサブランカ』である。第二次大戦中、フランスはドイツの支配下にあり、フランス領モロッコのカサブランカも...
シネコラム

第89回 サボテンの花

第89回 サボテンの花平成十五年十月(2003)東京 某公民館視聴覚室  妻子があるくせに、浮気する男というのはよくいるし、中には独身と偽って女性をだます悪いやつもいるわけだ。が、独身なのに自分は妻帯者だと嘘をつくというのがこの映画の主人公...