シネコラム第641回 サン・セバスチャンへ、ようこそ 第641回 サン・セバスチャンへ、ようこそ令和六年一月(2024)立川 シネマシティ ウディ・アレンの『サン・セバスチャンへ、ようこそ』を観て、ふと団菊爺という言葉が浮かんだ。芝居ファンを前に昔の団十郎や菊五郎を生で観たことを自慢する明治の... 2024.02.02シネコラム
シネコラム第640回 スコルピオンの恋まじない 第640回 スコルピオンの恋まじない平成十五年六月(2003)飯田橋 ギンレイホール 映画監督であり、戯曲や小説も書くウディ・アレンだが、コメディアンとして自作の映画に多数主演している。役柄は『ボギー俺も男だ』などに登場するタイプ。体形が貧... 2024.01.27シネコラム
シネコラム第639回 サイコ 第639回 サイコ平成四年十二月(1992)銀座 銀座文化 ロバート・ブロックの短編小説『道を閉ざす者』の中に、精神病院に入院している『サイコ』の作者が精神科医と話し合う場面がある。自分は母を憎んでもいないし、支配されてもいない。女装趣味も... 2024.01.20シネコラム
シネコラム第638回 サンクスギビング 第638回 サンクスギビング令和六年一月(2024)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿 登場人物たちが次々と残酷に殺されるだけのホラー映画はどうも好きになれない。中でも『13日の金曜日』は駄目である。無意味に理不尽なだけで、殺される若者たち... 2024.01.13シネコラム
頼迅一郎(平野周)第44回「足利将軍たちの戦国乱世 ―応仁の乱後、七代の奮闘」(中公新書) 頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー44「足利将軍たちの戦国乱世 ―応仁の乱後、七代の奮闘」 (山田康弘 中公新書) 室町幕府の将軍は15代足利義昭まで15人います。このうち、戦国時代の始まりとされた応仁の乱後に征夷大将軍になったのは7人です... 2024.01.07頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
シネコラム第637回 第七天国 第637回 第七天国平成三十年七月(2018)駿河台 明治大学アカデミーホール 最初の長編トーキー作品『ジャズシンガー』がアメリカで公開されたのが一九二七年、それまでは映画館で上映される映画はサイレントだった。生演奏が行われ、観客は画面に描... 2024.01.06シネコラム
シネコラム第636回 春に散る 第636回 春に散る令和五年九月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 私は昔からスポーツにはほとんど興味がない。運動のできない子供だったので、自分で参加することはなく、他人がやっているのも見ない。オリンピックはもとより、TVのスポーツ... 2023.12.30シネコラム
シネコラム第635回 ALWAYS 三丁目の夕日’64 第635回 ALWAYS 三丁目の夕日'64平成二十四年一月(2012)渋谷 TOHOシネマズシネタワー4 最初の東京オリンピックが開催された一九六四年に私は小学生だった。日本は高度経済成長期であり、三波春夫の「五輪音頭」とともにオリンピッ... 2023.12.23シネコラム
シネコラム第634回 ALWAYS 続三丁目の夕日 第634回 ALWAYS続三丁目の夕日平成十九年十二月(2007)渋谷 渋東シネタワー 一九五八年の東京が舞台の『ALWAYS 三丁目の夕日』がヒットし、その翌年を描いた『ALWAYS 続三丁目の夕日』が二年後に公開された。 前回と同じく東... 2023.12.16シネコラム
シネコラム第633回 ALWAYS 三丁目の夕日 第633回 ALWAYS 三丁目の夕日平成十七年十一月(2005)新宿 新宿文化シネマ2 学生時代、一九七〇年代の後半、私は漫画にはほとんど興味がなかったが、たまたま友人のアパートに遊びに行ったとき、そこで西岸良平の漫画単行本『三丁目の夕日... 2023.12.09シネコラム