頼迅一郎(平野周)

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第59回『新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者』(講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー59『新版 蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者』(松木寛、講談社学術文庫2840) 2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公は蔦屋重三郎です。 本書は、その蔦屋重三郎(寛延3年(1750)生まれ)の生涯を...
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第58回「現代語訳 応仁記」(ちくま学芸文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー58『現代語訳 応仁記』 (志村有弘訳、ちくま学芸文庫) ご承知のように「応仁の乱」は、応仁元年(1467年)から文明9年(1477年)まで約11年間続きました。その間の元号から「応仁・文明の乱」と呼ばれる...
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第57回「扇谷上杉氏と太田道灌(岩田選書「地域の中世」1)」(岩田書院)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー57「扇谷上杉氏と太田道灌(岩田選書「地域の中世」1)」(黒田基樹、岩田書院) 本書は専門書です。以下のⅡ部構成となっています。 Ⅰ 扇谷上杉氏の発展と展開 Ⅱ 太田道灌をめぐる領主たち 著者は太田道灌研究...
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第56回「江戸の旬・旨い物尽し」(学研新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー56 「江戸の旬・旨い物尽し」(白倉敬彦、学研新書) インバウンド(訪日外国人)の人数は、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、令和6年(2024)11月で3,187,000人でした。前年同月比で30....
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第55回「征夷大将軍・護良親王  (シリーズ・実像に迫る7)」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー55 「征夷大将軍・護良親王  (シリーズ・実像に迫る7)」(亀田俊和、戎光祥出版) 護良親王とは、言わずと知れた後醍醐天皇の皇子で、足利尊氏と争い、弟の足利直義に命じられた淵辺義博によって殺害された悲運の...
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第54回「英雄伝説の日本史」(講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー54「英雄伝説の日本史」(関幸彦、講談社学術文庫) 前近代の英雄といえば誰を思い出すでしょうか。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など戦国武将をまず思い浮かべることでしょう。 では、中世の英雄といえばどうでしょう...
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第53回「太田道灌と武蔵・相模 ―消えゆく伝承や古戦場を訪ねて」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー53「太田道灌と武蔵・相模 ―消えゆく伝承や古戦場を訪ねて」(伊藤一美、戎光祥出版) 太田道灌は、扇谷上杉家の家宰であり、長尾景春の乱を鎮め、江戸城を築いた歌人武将です。主君扇谷上杉定正に暗殺されるという悲...
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第52回「三好一族 ―戦国最初の『天下人』」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー52「三好一族 ―戦国最初の『天下人』」 (天野忠幸、中公新書) 応仁の乱の最中、文明5年に9代将軍になったのは足利義尚です。その後、10代が足利義材、11代が足利義澄、10代義材が返り咲いて足利義稙、そし...
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第51回「竹林の七賢」 (講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー51「竹林の七賢」 (吉川忠夫、講談社学術文庫)「竹林の七賢」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? わたしが初めて知ったのは、まだ10代前半の頃でした。鳥山喜一の『黄河の水』を読んだときです。その中で...
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第50回「秀吉と海賊大名 -海から見た戦国終焉 」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー50「秀吉と海賊大名 -海から見た戦国終焉 」(藤田達生、中公新書) 「また、海賊か!」 取り上げるテーマについてそのようにお考えの方もあろうかと思います。 わたしの興味関心が、どうしてもそれを離れられない...