頼迅一郎(平野周)

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第55回「征夷大将軍・護良親王  (シリーズ・実像に迫る7)」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー55 「征夷大将軍・護良親王  (シリーズ・実像に迫る7)」(亀田俊和、戎光祥出版) 護良親王とは、言わずと知れた後醍醐天皇の皇子で、足利尊氏と争い、弟の足利直義に命じられた淵辺義博によって殺害された悲運の...
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第54回「英雄伝説の日本史」(講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー54「英雄伝説の日本史」(関幸彦、講談社学術文庫) 前近代の英雄といえば誰を思い出すでしょうか。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など戦国武将をまず思い浮かべることでしょう。 では、中世の英雄といえばどうでしょう...
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第53回「太田道灌と武蔵・相模 ―消えゆく伝承や古戦場を訪ねて」(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー53「太田道灌と武蔵・相模 ―消えゆく伝承や古戦場を訪ねて」(伊藤一美、戎光祥出版) 太田道灌は、扇谷上杉家の家宰であり、長尾景春の乱を鎮め、江戸城を築いた歌人武将です。主君扇谷上杉定正に暗殺されるという悲...
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第52回「三好一族 ―戦国最初の『天下人』」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー52「三好一族 ―戦国最初の『天下人』」 (天野忠幸、中公新書) 応仁の乱の最中、文明5年に9代将軍になったのは足利義尚です。その後、10代が足利義材、11代が足利義澄、10代義材が返り咲いて足利義稙、そし...
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第51回「竹林の七賢」 (講談社学術文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー51「竹林の七賢」 (吉川忠夫、講談社学術文庫)「竹林の七賢」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか? わたしが初めて知ったのは、まだ10代前半の頃でした。鳥山喜一の『黄河の水』を読んだときです。その中で...
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第50回「秀吉と海賊大名 -海から見た戦国終焉 」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー50「秀吉と海賊大名 -海から見た戦国終焉 」(藤田達生、中公新書) 「また、海賊か!」 取り上げるテーマについてそのようにお考えの方もあろうかと思います。 わたしの興味関心が、どうしてもそれを離れられない...
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第49回「闘諍と鎮魂の中世」(山川出版社)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー49「闘諍と鎮魂の中世」(鈴木 哲、関 幸彦、山川出版社) 三国志の関羽を関帝廟で祀る中国など歴史上の敗者に対して同情を寄せる国は多い。だが、日本では特にその傾向が強いのではないでしょうか。 その理由は様々...
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第48回「中国の海商と海賊 (世界史リブレット 63) 」(山川出版社)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー48「中国の海商と海賊 (世界史リブレット 63) 」(松浦章、山川出版社) 環日本海文化、環シナ海文化という言葉があります。地図でいうと日本海、東・南シナ海を真ん中にして周辺の国々の文化的な関わりを探ろう...
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第47回「仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか 」(ちくま新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー47「仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか 」(戸森麻衣子、ちくま新書)「働き方改革」が叫ばれてからずいぶん経ちます。私たちの若い頃は、「24時間戦えますか」の時代でした。アフターファイブにや...
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第46回「室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界」 (新潮文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー46「室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界」 (清水克行、新潮文庫)  コロナ禍が収束し、インバウンド人気が戻ってきました。日経新聞によれば、1月17日公表の2023年訪日客の旅行消費額は...