頼迅一郎(平野周)

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第9回「危険な『美学』」(インターナショナル新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー9『危険な「美学」』 (津上英輔・インターナショナル新書)1.歴史時代小説の時代区分について 歴史時代小説の対象となる時代はいつからでしょうか? 私が少年の頃は、明治以前という暗黙の了解があって、だいたい明...
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第8回「戦況図解 信長戦記』(サンエイ新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー8『戦況図解 信長戦記』 (小和田哲男・サンエイ新書)  来年のNHK大河ドラマの主人公は、明智光秀だそうです。明智光秀といえば、年配の方は「三日天下」でお馴染みでしょう。本能寺に主君織田信長を屠りますが、...
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第7回「『ひとり』の哲学」(新潮選書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー7『「ひとり」の哲学』 (山折哲雄・新潮選書) 本年9月15日に総務省が発表した「統計トピックスNo.121」(統計からみた我が国の高齢者)によると、65歳以上の高齢者は3,588万人で、前年より32万人増...
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第6回「ハーバードの日本人論」(中公新書ラクレ)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー6『ハーバードの日本人論』 (佐藤智恵・中公新書ラクレ)ハーバード大学は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストン郊外ケンブリッジに位置する総合私立大学です。同時に、イギリスの植民地時代1636年に設置さ...
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第5回「海賊の日本史」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー5『海賊の日本史』 (山内譲・講談社現代新書) 昔、「日本では海洋小説は好まれない」という趣旨の文章を読んだ記憶があります。日本は島国で、海に囲まれているにも関わらず、海を扱った文学作品は少ないというのです...
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第3回「『甲陽軍鑑』の悲劇」(ぷねうま舎)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー3『甲陽軍鑑』の悲劇: 闇に葬られた進言の兵書 (浅野裕一、浅野史拡・ぷねうま舎)  本書の副題は「闇に葬られた信玄の兵書」となっています。 甲陽軍鑑は、信頼できる史料なのかそれとも単なる偽書なのか。従来か...
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第2回「戦国武将と連歌師」(平凡社新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー2戦国武将と連歌師 (綿抜豊昭・平凡社新書) 本作は戦国武将と連歌師との関係を書いたものですが、なぜ、戦国武将は連歌をしたのでしょうか。それは連歌の持つ性格にありました。 和歌は、五・七・五・七・七からなる...
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第1回「火付盗賊改」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー1火付盗賊改-鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」 (高橋義夫・中公新書) 本作の副題は「鬼と呼ばれた江戸の『特別捜査官』」となっています。 鬼と火付盗賊改とくれば、「鬼平犯科帳」(池波正太郎)で有名な長谷川平...