三田誠広

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「女が築いた日本国」第十七回 三田誠広

第十七回 日本武尊とオトタチバナ姫 大幅に話が脱線したようなので、古代のテーマに戻したい。 今回は日本武尊について語る。 この人物の名前は、ヤマトタケルノミコトと読んでいただきたい。 日本武尊というのは日本書紀の表記で、古事記では倭建命とな...
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「女が築いた日本国」第十六回 三田誠広

第十六回 源平合戦とは何か 前回、平将門の話をした。 ぼくは御茶ノ水に住んでいるので、神田明神はすぐ近くだ。 正月になると、日本橋の企業の社員たちが、大挙して神田明神に押しかける。神田祭のお神輿も、そうした企業の社員たちが担いでいる。 これ...
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「女が築いた日本国」第十五回 三田誠広

第十五回 地方豪族とは何か 前回、何の説明もなく、「豪族」という言葉を用いてしまったのだが、改めて考えてみないといけない。 豪族って何なのか。 試みにウィキペディアで調べると、「国家や諸侯などの広域政権の領域の内部に存在し、ある地方において...
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「女が築いた日本国」第十四回 三田誠広

第十四回 天皇とは何か 神宿る女というテーマでここまで語ってきたのだが、その神宿る女が、いかにして国家というものに関わってきたのか、そのことを述べておきたい。 そもそも国家というものは、どのようにして成立したのだろうか。 日本という国は、い...
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「女が築いた日本国」第十三回 三田誠広

第十三回 伊勢物語の謎 話が横道に逸れることになるのだが、斎宮の起源について語ったついでに、最も有名で謎めいた斎宮について、ここに記しておくことにする。 それは言うまでもないことだが、『伊勢物語』に出てくる斎宮の物語だ。 タイトルには「伊勢...
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「女が築いた日本国」第十二回 三田誠広

第十二回 神宿る女――斎宮について 伊勢神宮には、内宮と外宮のほかに、「斎宮」というものがある。「さいぐう」と音読みすることが多いのだが、昔は「いつきのみや」と訓じていた。 斎宮はいまは存在しないのだが、斎宮跡とされる広大な遺蹟が残されてい...
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「女が築いた日本国」第十一回 三田誠広

第十一回 箸墓の御陵は卑弥呼の墓なのか いま東京から、奈良に行こうとすると、新幹線で京都まで行き、近鉄に乗り換えて南に向かうことになる。途中の大和西大寺駅(駅前で安倍元首相が襲撃されたことで知られる)で乗り換えて奈良に向かうのだが、そのまま...
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「女が築いた日本国」第十回 三田誠広

第十回 なぜ日本は「日本」と呼ばれるのか ぼくたちの国は、「日本」と呼ばれている。 いま文字で書いたから、何の違和感もなかったが、これをどう発音するのか。「日本人」「日本語」「日本橋」……。これは「ニホン」と発音する。 それでもスポーツの国...
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「女が築いた日本国」第九回 三田誠広

第九回 瀬戸内海というワームホール ぼくたちが生活しているこの国は、「日本」と呼ばれている。『日本書紀』では、この「日本」という漢字を、「やまと」と訓じている(『古事記』では「倭」をあてる)。 神武天皇の和風諡号はカムヤマトイワレヒコ(神日...
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「女が築いた日本国」第八回 三田誠広

第八回 山の神と海の神 日本は自然に恵まれた場所だ。 気候は温暖で、四季があり、穀物や果実がよく育つ。海からは魚がとれる。 山と海。これが重要だ。 ただ太陽があるだけでは、砂漠のような不毛な場所にしかならない。 ユダヤ教、キリスト教、イスラ...