頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

頼迅一郎(平野周)

第47回「仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか 」(ちくま新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー47「仕事と江戸時代 ――武士・町人・百姓はどう働いたか 」(戸森麻衣子、ちくま新書)「働き方改革」が叫ばれてからずいぶん経ちます。私たちの若い頃は、「24時間戦えますか」の時代でした。アフターファイブにや...
頼迅一郎(平野周)

第46回「室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界」 (新潮文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー46「室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界」 (清水克行、新潮文庫)  コロナ禍が収束し、インバウンド人気が戻ってきました。日経新聞によれば、1月17日公表の2023年訪日客の旅行消費額は...
頼迅一郎(平野周)

第45回「江戸時代の官僚制」 (法蔵館文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー45「江戸時代の官僚制」 (藤井讓治、法蔵館文庫)  史上日本には、統治機構としての幕府が3つ有りました。鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府ですが、そのうち最も支配機構が整備されたのが、江戸幕府の時代です。 鎌倉...
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第44回「足利将軍たちの戦国乱世 ―応仁の乱後、七代の奮闘」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー44「足利将軍たちの戦国乱世 ―応仁の乱後、七代の奮闘」 (山田康弘 中公新書) 室町幕府の将軍は15代足利義昭まで15人います。このうち、戦国時代の始まりとされた応仁の乱後に征夷大将軍になったのは7人です...
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第43回「山内上杉氏と扇谷上杉氏 (対決の東国史 5)」(吉川弘文館)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー43「山内上杉氏と扇谷上杉氏 (対決の東国史 5)」 (木下聡、吉川弘文館) 本書は対決の東国史シリーズの5冊目にあたります。対決の東国史は、中世の東国史は覇権争いの登場人物がめまぐるしく入れ替わるため、ひ...
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第42回「征夷大将軍になり損ねた男たち ―トップの座を逃した人物に学ぶ教訓の日本史」(ウェッジ)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー42「征夷大将軍になり損ねた男たち ―トップの座を逃した人物に学ぶ教訓の日本史」 (二木謙一、ウェッジ) 日本の中世、近世は武士の時代といってよいでしょう。そのトップは、征夷大将軍です。 征夷大将軍は、源頼...
頼迅一郎(平野周)

第41回「隋―「流星王朝」の光芒」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー41「隋―「流星王朝」の光芒」 (平田陽一郎、中公新書) 隋とは中国の統一王朝の国名です。混乱した中華を統一した王朝は、短命に終わることが多いのですが、戦国時代を終わらせた秦(紀元前221年~207年)、三...
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第40回「戦国日本の軍事革命 鉄炮が一変させた戦場と統治」 (中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー40「戦国日本の軍事革命 鉄炮が一変させた戦場と統治」 (藤田達生、中公新書) 日本史の時代区分で、中世及び近世は、武士が支配した時代です。武士とは、武人であり、合戦を生業とする人達です。 しかしながら、同...
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第39回「出世と恋愛 近代文学で読む男と女」 (講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー39「出世と恋愛 近代文学で読む男と女」(斎藤美奈子、講談社現代新書) 歴史時代小説の範囲は、最近は第2次世界大戦(大東亜戦争)前とされています。ということは、明治・大正、昭和前期は十分対象となります。 今...
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第38回「列島を翔ける平安武士 九州・京都・東国」 (歴史文化ライブラリー)」(吉川弘文館)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー38「列島を翔ける平安武士 九州・京都・東国」(野口実、吉川弘文館) 本書は、第30回でご紹介したものと同じ著者によるものです。第30回では武門源氏(清和源氏)の全国展開を紹介しましたが、本書は源氏ではなく...