頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

第25回「江戸―平安時代から家康の建設へ」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー25「江戸―平安時代から家康の建設へ」(斎藤慎一、中公新書) 東京は世界有数の国際都市ですが、東京となってからまだ150年余りです。それまでは「江戸」と呼ばれていたのは周知のことですが、最近は、近世の江戸に...
頼迅一郎(平野周)

第24回「倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史」 (星海社新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー24「倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史」(渡邊大門、星海社新書) 本書は衝撃的な本です。刺激的なタイトルばかりでなく、本書を読むと今までイメージしていた戦国時代というものが、根底から覆るかもしれません。 戦...
頼迅一郎(平野周)

第23回 図説 常陸武士の戦いと信仰(戎光祥出版)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー24「図説 常陸武士の戦いと信仰」(茨城県立歴史館編、戎光祥出版株式会社) マンガ、アニメは日本を飛び出して世界規模で受け入れられています。子供の頃に夢中で読んだ『忍者武芸帳』(白土三平)(注1)や『水滸伝...
頼迅一郎(平野周)

第22回 「足利将軍と御三家 吉良・石橋・渋川氏」(吉川弘文館)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー22「足利将軍と御三家 吉良・石橋・渋川氏」(谷口雄太、吉川弘文館(歴史文化ライブラリー559)「御三家」といって、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎を思い浮かべる方は、私と同世代です。橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦...
頼迅一郎(平野周)

第21回 「戦国佐竹氏 研究の最前線」(山川出版社)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー21「戦国佐竹氏 研究の最前線」(佐々木倫朗・千葉篤志編、日本史史料研究会監修、山川出版社)本書は、源義家の弟義光を祖に持つ常陸源氏の嫡流佐竹氏の誕生から秋田転封までのおよそ600年にわたる停滞、発展を時代...
頼迅一郎(平野周)

第20回 「近藤重蔵と近藤富蔵 寛政改革の光と影」(山川出版社)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー20「近藤重蔵と近藤富蔵 寛政改革の光と影」(谷本晃久、山川出版社(日本史リブレット058)) 本書は近藤重蔵とその子近藤富蔵の生涯を概観したものです。山川出版社から出ているシリーズ『日本史リブレット』の5...
頼迅一郎(平野周)

第19回 「禅僧たちの生涯 唐代の禅」(春秋社)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー19「禅僧たちの生涯 唐代の禅」(小川隆、春秋社) タイトルを見て歴史の新書、専門書のレビューになぜ宗教書が? と驚かれた方もいらっしゃることと思いますが、本書は副題に「唐代の禅」とあるように、中国の唐の時...
頼迅一郎(平野周)

第18回「江戸藩邸へようこそ」(インターナショナル新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー18「江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」」(久住 祐一郎、インターナショナル新書) 寛政の改革を主導した松平定信が、幕閣を去ったのは寛政5年7月です。しかしながら、その後の幕政に大きな変化はありませ...
頼迅一郎(平野周)

第17回「お白州から見る江戸時代」(NHK出版新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー17お白洲から見る江戸時代: 「身分の上下」はどう可視化されたか (尾脇 秀和・NHK出版新書 678) 江戸時代は身分制社会です。一般的には「士農工商」として区分されたとされていますが、内実はもっと複雑だ...
頼迅一郎(平野周)

第16回「松平定信」(人物叢書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー16松平定信 (人物叢書) (高澤憲治・吉川弘文館) 江戸時代の三大政治改革といえば、「享保の改革」「寛政の改革」「天保の改革」ですが、その中で「寛政の改革」を主導した人物が松平定信です。本書はその定信の評...