頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

頼迅一郎(平野周)

第12回「江戸の小判ゲーム」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー12『江戸の小判ゲーム』山室恭子・講談社現代新書) 本書の奥付を見ると、2013年2月20日第1刷発行となっています。 発行後しばらくして買ったのですが、積ん読ままになっていました。それをなぜこの時期に読ん...
頼迅一郎(平野周)

第11回「なぜ武士は生まれたのか」(文春文庫)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー11さかのぼり日本史 なぜ武士は生まれたのか (本郷和人・文春文庫) 本書はNHK放送で人気の「さかのぼり日本史」の四回分(2011年12月6日、13日、20日、27日)を文庫化したものです。それぞれ一回分...
頼迅一郎(平野周)

第10回「明智光秀」(NHK出版新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー10『明智光秀: 牢人医師はなぜ謀反人となったか』 (早島大祐・NHK出版新書)1.はじめに 明智光秀は、本年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公です。それもあってか、本屋に行くと明智光秀や本能寺の変に...
頼迅一郎(平野周)

第9回「危険な『美学』」(インターナショナル新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー9『危険な「美学」』 (津上英輔・インターナショナル新書)1.歴史時代小説の時代区分について 歴史時代小説の対象となる時代はいつからでしょうか? 私が少年の頃は、明治以前という暗黙の了解があって、だいたい明...
頼迅一郎(平野周)

第8回「戦況図解 信長戦記』(サンエイ新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー8『戦況図解 信長戦記』 (小和田哲男・サンエイ新書)  来年のNHK大河ドラマの主人公は、明智光秀だそうです。明智光秀といえば、年配の方は「三日天下」でお馴染みでしょう。本能寺に主君織田信長を屠りますが、...
頼迅一郎(平野周)

第7回「『ひとり』の哲学」(新潮選書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー7『「ひとり」の哲学』 (山折哲雄・新潮選書) 本年9月15日に総務省が発表した「統計トピックスNo.121」(統計からみた我が国の高齢者)によると、65歳以上の高齢者は3,588万人で、前年より32万人増...
頼迅一郎(平野周)

第6回「ハーバードの日本人論」(中公新書ラクレ)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー6『ハーバードの日本人論』 (佐藤智恵・中公新書ラクレ)ハーバード大学は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストン郊外ケンブリッジに位置する総合私立大学です。同時に、イギリスの植民地時代1636年に設置さ...
頼迅一郎(平野周)

第5回「海賊の日本史」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー5『海賊の日本史』 (山内譲・講談社現代新書) 昔、「日本では海洋小説は好まれない」という趣旨の文章を読んだ記憶があります。日本は島国で、海に囲まれているにも関わらず、海を扱った文学作品は少ないというのです...
頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

第4回「戦乱と民衆」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー4『戦乱と民衆』 (磯田道史、倉本一宏、フレデリック・クレインス、呉座勇一・講談社現代新書) 本作は2017年10月に国際日本文化研究センター(日文研)で行われた一般公開シンポジウム「日本史の戦乱と民衆」を...
頼迅一郎(平野周)

第3回「『甲陽軍鑑』の悲劇」(ぷねうま舎)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー3『甲陽軍鑑』の悲劇: 闇に葬られた進言の兵書 (浅野裕一、浅野史拡・ぷねうま舎)  本書の副題は「闇に葬られた信玄の兵書」となっています。 甲陽軍鑑は、信頼できる史料なのかそれとも単なる偽書なのか。従来か...