頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

頼迅一郎(平野周)

第5回「海賊の日本史」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー5『海賊の日本史』 (山内譲・講談社現代新書) 昔、「日本では海洋小説は好まれない」という趣旨の文章を読んだ記憶があります。日本は島国で、海に囲まれているにも関わらず、海を扱った文学作品は少ないというのです...
頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー

第4回「戦乱と民衆」(講談社現代新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー4『戦乱と民衆』 (磯田道史、倉本一宏、フレデリック・クレインス、呉座勇一・講談社現代新書) 本作は2017年10月に国際日本文化研究センター(日文研)で行われた一般公開シンポジウム「日本史の戦乱と民衆」を...
頼迅一郎(平野周)

第3回「『甲陽軍鑑』の悲劇」(ぷねうま舎)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー3『甲陽軍鑑』の悲劇: 闇に葬られた進言の兵書 (浅野裕一、浅野史拡・ぷねうま舎)  本書の副題は「闇に葬られた信玄の兵書」となっています。 甲陽軍鑑は、信頼できる史料なのかそれとも単なる偽書なのか。従来か...
頼迅一郎(平野周)

第2回「戦国武将と連歌師」(平凡社新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー2戦国武将と連歌師 (綿抜豊昭・平凡社新書) 本作は戦国武将と連歌師との関係を書いたものですが、なぜ、戦国武将は連歌をしたのでしょうか。それは連歌の持つ性格にありました。 和歌は、五・七・五・七・七からなる...
頼迅一郎(平野周)

第1回「火付盗賊改」(中公新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー1火付盗賊改-鬼と呼ばれた江戸の「特別捜査官」 (高橋義夫・中公新書) 本作の副題は「鬼と呼ばれた江戸の『特別捜査官』」となっています。 鬼と火付盗賊改とくれば、「鬼平犯科帳」(池波正太郎)で有名な長谷川平...