書評・コラム

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第716回 破れ傘長庵

第716回 破れ傘長庵令和七年十一月(2025)神保町 神保町シアター かつて一九七〇年代の半ば、中村錦之助が萬屋錦之介に改名してから作られたTV時代劇に『破れ傘刀舟悪人狩り』があり、主人公は腕のいい長崎帰りの医者で、酒好きだが正義のために...
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第715回 リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界

第715回 リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界令和七年五月(2025) 日本橋 TOHOシネマズ日本橋 一九七七年、英国郊外の自宅でひとりの老女がインタビューを受ける。アメリカで美貌のファッションモデルとして売り出し、写真家に転じ、第二次大戦...
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第714回 喜劇女の泣きどころ

第714回 喜劇女の泣きどころ昭和五十年二月(1975)大阪 阿倍野 近畿地下劇場 ラピュタ阿佐ヶ谷の瀬川昌治特集で上映中の『喜劇女の泣きどころ』を最初に観たのは、今から五十年前、場所は大阪阿倍野にあった近畿地下劇場。当時大阪で学生だった私...
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第713回 宝島

第713回 宝島令和七年十月(2025)立川 TOHOシネマズ立川立飛 真藤順丈の長編小説を映画化した『宝島』は、終戦直後から本土復帰までを描いた沖縄の現代史であり、戦後八十年の今年に観るべき映画であると私は思う。 かつて、わが国はアメリカ...
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第712回 フランケンシュタイン(2025)

第712回 フランケンシュタイン(2025)令和七年十一月(2025)池袋 シネマロサ コロナ以降、試写室ではなく配信だけの試写が増えた。そればかりか、家にいて古今東西の映画やドラマが見放題というインターネットの動画配信サービスもあり、世の...
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第711回 図々しい奴(1964)

第711回 図々しい奴(1964)令和七年十月(2025) 阿佐ヶ谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 クレイジーキャッツの谷啓は芸名の由来ダニー・ケイの『虹をつかむ男』へのオマージュ『空想天国』などでユニークな個性を発揮する。私が一番好きな主演作は『クレ...
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第710回 肉体の悪魔(1971)

第710回 肉体の悪魔(1971)令和七年十月(2025)新宿 K‘sシネマ レイモン・ラディゲの小説『肉体の悪魔』は何度か映画化されており、私が最初に観たのはジェラール・フィリップとミシュリーヌ・プレール主演、クロード・オータン・ララ監督...
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第709回 クワイエットルームにようこそ

第709回 クワイエットルームにようこそ平成二十年四月(2008)飯田橋 ギンレイホール 三木聡監督の『イン・ザ・プール』で精神科医伊良部先生を快演した松尾スズキが自作の小説を脚本にし監督したのが『クワイエットルームにようこそ』であり、精神...
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第708回 イン・ザ・プール

第708回 イン・ザ・プール平成十九年十一月(2007) 高田馬場 早稲田松竹 奥田英朗の小説を三木聡監督がギャグ満載で映画化した『イン・ザ・プール』は公開より少し遅れて高田馬場の早稲田松竹で観た。  実力のある俳優が、計算されたギャグをき...
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第707回 亀は意外と早く泳ぐ

第707回 亀は意外と早く泳ぐ令和七年八月(2025)新宿 テアトル新宿 三木聡監督の映画は以前から好きで、たくさん観ているのだが、どういうわけか、一番基本ともいうべき三木聡らしさ満載の『亀は意外と早く泳ぐ』が未見だった。 というのも、私は...