シネコラム第469回 ベル・エポックでもう一度 第469回 ベル・エポックでもう一度令和三年十二月(2021)飯田橋 ギンレイホール タイムトラベルサービス。客が好きな時代を選んで時間旅行。ただし、SFではなく、タイムマシンも仮想現実も出てこない。撮影所のセットと衣装や小道具を使い、無... 2022.01.08シネコラム
シネコラム第468回 ダークナイト 第468回 ダークナイト平成二十年八月(2008)新宿 新宿ピカデリー 私の好きなバットマン俳優はティム・バートン監督の二作に出たマイケル・キートンである。バートンのグロテスクともいえるユーモア感覚に、とても善人には見えない面構えのキート... 2021.12.28シネコラム
シネコラム第467回 シザーハンズ 第467回 シザーハンズ平成二年十二月(1991)池袋 文芸坐 アメリカの郊外にある新興住宅地、カラフルな家々がまるでモデルハウスのように建ち並んでいる。そのすぐそばにそびえる小高い丘。丘の上の屋敷に住む発明家が人造人間を創造する。これは... 2021.12.24シネコラム
シネコラム第466回 マルコヴィッチの穴 第466回 マルコヴィッチの穴平成十二年十月(2000)伊勢佐木町 横浜オスカー これぞ奇想天外という言葉がぴったりと当てはまる作品である。 なにしろ、実在のスター俳優、ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入るトンネルが偶然に見つかり、マルコ... 2021.12.19シネコラム
シネコラム第465回 時計じかけのオレンジ 第465回 時計じかけのオレンジ昭和四十七年九月(1972)大阪 難波 なんばロキシー 私のキューブリック初体験は『時計じかけのオレンジ』で、十八歳だった。主人公のアレックスは高校生の設定だからほぼ同世代である。 一九六〇年代末から七〇年... 2021.12.08シネコラム
シネコラム第464回 アンテベラム 第464回 アンテベラム令和三年十一月(2021)日比谷 TOHOシネマズシャンテ 黒人女性を主人公としたふたつの世界の物語が描かれる。 アメリカ南部の農園で酷使される女奴隷のエデン。南部連合の旗が翻り、農場を支配するのは南軍の将軍とその... 2021.12.05シネコラム
シネコラム第463回 騙し絵の牙 第463回 騙し絵の牙令和三年三月(2021)新宿 新宿ピカデリー 出版不況と言われて久しい。本が売れて出版社も作家も町の書店も潤った時代は遠い昔のことだ。本が売れなくても雑誌が売れていればなんとかなっていたが、今はもう雑誌も売れ... 2021.11.27シネコラム
シネコラム第462回 最後の決闘裁判 第462回 最後の決闘裁判令和三年十月(2021)立川 TOHOシネマズ立川立飛 ミステリアスな実録中世騎士物語である。 十四世紀末のフランス、ノルマンディーの騎士ジャン・ド・カルージュは留守中、屋敷で妻のマルグリットをかつての友ジャック... 2021.11.21シネコラム
シネコラム第461回 クーリエ 最高機密の運び屋 第461回 クーリエ 最高機密の運び屋令和三年十月(2021)日比谷 TOHOシネマズ日比谷 イアン・フレミング原作の007シリーズがショーン・コネリー主演で映画化されたのが一九六二年、日本公開時のタイトルが『007は殺しの番号』だった。... 2021.11.14シネコラム
シネコラム第460回 空白 第460回 空白令和三年九月(2021)飯田橋 角川試写室 個性派の脇役として活躍する古田新太の主演作。劇映画なのに、最初の船で漁をするシーンから、まるでドキュメンタリーフィルムを観るようなリアルさ。 海に近い地方の町で漁師を営む添田は気... 2021.11.13シネコラム