シネコラム第345回 ニューヨーク1997 第345回 ニューヨーク1997昭和五十六年六月(1981)大阪 難波 南街文化 一九七〇年代のニューヨークは治安が最悪、犯罪率がうなぎ上りとなる。この事実を踏まえた一九八一年製作の近未来SFが『ニューヨーク1997』である。 一九九〇年... 2020.03.14シネコラム
シネコラム第344回 ソイレントグリーン 第344回 ソイレントグリーン昭和四十八年十一月(1973)大阪 堂島 大毎地下 悲惨な二十一世紀である。時代設定は二〇二二年。国家は機能しなくなり、利益優先の企業が世界を支配している。 水も食料も不足し、本物の肉や野菜は高価すぎて庶民の... 2020.03.14シネコラム
シネコラム第343回 TIME/タイム 第343回 TIME/タイム平成二十三年十二月(2011)六本木 20世紀フォックス試写室 ユートピアの反対がディストピア。経済破綻と貧富の格差、環境破壊や核戦争による荒廃、人類増加による食料危機、コンピュータによる人間の管理、悲惨な未来... 2020.03.12シネコラム
シネコラム第342回 13 ザメッティ 第342回 13 ザメッティ平成十九年九月(2007)新橋 新橋文化 予備知識なく映画を観ると、残念なこともあるが、得することもある。『13 ザメッティ』が当たりだった。 フランスのどこか小さな町。移民の貧しい青年が雇われて民家の屋根を修理... 2020.03.12シネコラム
シネコラム第341回 カイジ ファイナルゲーム 第341回 カイジ ファイナルゲーム令和二年一月(2020)新所沢 レッツシネパーク 暗い未来である。東京オリンピックのお祭り騒ぎが終わると、日本を大不況が襲う。物価は上昇し、町には失業者やホームレスが溢れる。貧富の格差は極度に広がり、ご... 2020.03.10シネコラム
シネコラム第340回 幽霊繁盛記 第340回 幽霊繁盛記平成二十二年六月(2010)神保町 神保町シアター フランキー堺といえば、川島雄三監督『幕末太陽伝』での居残り佐平次があまりに有名であるが、他に大学出の落語家を演じた『羽織の大将』などもあり、本人も桂文楽に師事していた... 2020.03.10シネコラム
シネコラム第339回 しゃべれどもしゃべれども 第339回 しゃべれどもしゃべれども平成十九年六月(2007)池袋 シネリーブル池袋1 この映画は二度観ている。最初、池袋のシネリーブルで観て、そのあと、佐藤多佳子の原作小説を読み、もう一度、今度は飯田橋ギンレイホールで観たのだ。 私は映画... 2020.03.09シネコラム
シネコラム第338回 落語娘 第338回 落語娘平成二十年九月(2008)新宿歌舞伎町 ミラノ3 呪いの落語。演じる落語家が次々に変死しているという事実。このだれもやらない落語に隠された魔力とは。ちょっと怪談仕立ての寄席話。 香須美は子どもの頃から落語が好きで、高校、大... 2020.03.08シネコラム
シネコラム第337回 ロング・キス・グッドナイト 第337回 ロング・キス・グッドナイト平成九年七月(1997)高田馬場 早稲田松竹 アクション版『心の旅路』である、と私は思う。平凡な主婦という設定のジーナ・デイビス。長身で派手で目立つデイビス、見た目はあまり平凡とも思えないが。 サマンサ... 2020.03.07シネコラム
シネコラム第336回 心の旅路 第336回 心の旅路平成六年四月(1994)銀座 銀座文化 一階がシネスイッチ銀座、二階が銀座文化劇場、二階ではいつも懐かしの名画を上映していた。しかも初公開時のパンフレットの復刻版まで販売されていて、タイムマシンで過去の映画館に来たような... 2020.03.06シネコラム