シネコラム

シネコラム

第297回 テリー・ギリアムのドン・キホーテ

第297回 テリー・ギリアムのドン・キホーテ令和元年十二月(2019)渋谷 ショウゲート試写室 何度も何度も挫折を繰り返し、ようやく完成した。テリー・ギリアムの見果てぬ夢『ドン・キホーテを殺した男』が。 スペインで『ドン・キホーテ』を撮影中...
シネコラム

第296回 ロスト・イン・ラ・マンチャ

第296回 ロスト・イン・ラ・マンチャ平成十五年十二月(2003)池袋 新文芸坐 TVのモンティ・パイソンは英国BBCのお笑い番組で、オックスフォードとケンブリッジ出身の五人の秀才が自作自演で相当におふざけのギャグを演じていた。これにナンセ...
シネコラム

第295回 アマデウス

第295回 アマデウス昭和六十年二月(1985)新宿 新宿ピカデリー ピーター・シェーファーの戯曲は、日本でもたくさん上演されていて、私は『アマデウス』の舞台版は映画化される前に池袋のサンシャイン劇場で観ている。昭和五十八年で、主演のサリエ...
シネコラム

第294回 盲目のメロディ

第294回 盲目のメロディ令和元年十二月(2019)新宿 新宿ピカデリー 事前になんの予備知識もなく、こういう映画に出合うと、私はうれしくてたまらない。さあ、この先、いったいどうなるのだろう。わくわくしながら観て、最後に満足感を味わう。詳し...
シネコラム

第293回 芳華

第293回 芳華令和二年一月(2020)西東京 保谷こもれびホール 一九七〇年代、文化大革命末期から中越戦争までを人民解放軍に属する芸術部門「文工団」を中心に描いた中国の現代史。美しくも切ない青春映画である。 最初、いきなり毛沢東や中国共産...
シネコラム

第292回 ミッドナイト・イン・パリ

第292回 ミッドナイト・イン・パリ平成二十四年四月(2012)京橋 テアトル試写室 かつて、冷凍冬眠された現代の小市民が未来世界で目覚める『スリーパー』を自演したウディ・アレンだが、『ミッドナイト・イン・パリ』は『夜ごとの美女』を連想させ...
シネコラム

第291回 夜ごとの美女

第291回 夜ごとの美女平成八年九月(1996)下高井戸 下高井戸シネマ 谷啓主演の『空想天国』のことを書いていて、ふと思い出したのがジェラール・フィリップの『夜ごとの美女』である。 ジェラール・フィリップといえば、アラン・ドロン以前の美男...
シネコラム

第291回 夜ごとの美女

第291回 夜ごとの美女平成八年九月(1996)下高井戸 下高井戸シネマ 谷啓主演の『空想天国』のことを書いていて、ふと思い出したのがジェラール・フィリップの『夜ごとの美女』である。 ジェラール・フィリップといえば、アラン・ドロン以前の美男...
シネコラム

第290回 パリ、嘘つきな恋

第290回 パリ、嘘つきな恋令和元年十月(2019)飯田橋 ギンレイホール なんて素敵な恋だろうか。私はベタベタの恋愛映画はあまり好きではないが、フランスのラブコメディ『パリ、嘘つきな恋』には、どっぷりはまって、心ときめいた。 五十歳を間近...
シネコラム

第289回 エクストリーム・ジョブ

第289回 エクストリーム・ジョブ令和元年十月(2019)渋谷 ショウゲート試写室 麻薬捜査課精鋭チームの五人組。精鋭というよりは、ついやりすぎて、署内でも浮いてしまう五人。 麻薬組織のアジト情報が入る。たまたまアジトの向かいにチキン唐揚げ...