シネコラム第672回 ラムの大通り 第672回 ラムの大通り令和六年十月(2024)新宿 新宿武蔵野館 昔は映画は映画館で観るしかなかった。封切りで見逃せば二番館や名画座などに回ってくるのを待つ。TVでの放映は画面が切られ、時間も短縮され、CMで何度も中断されて観ている気がし... 2024.10.06シネコラム
シネコラム第671回 侍タイムスリッパー 第671回 侍タイムスリッパー令和六年九月(2024)府中 TOHOシネマズ府中 私が若い頃は毎日のようにTVで時代劇が放送されていた。人気シリーズは繰り返し作られ、TV局各社が毎週新作を放送し、深夜や昼間の時間帯には再放送もあった。話題の... 2024.09.29シネコラム
シネコラム第670回 ラストマイル 第670回 ラストマイル令和六年九月(2024)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿 ブラックフライデーはアメリカの感謝祭の翌日の金曜日に行われる大安売りで、ショッピングモールでの惨劇を描いた映画『サンクスギビング』が生々しい。 感謝祭のない... 2024.09.22シネコラム
シネコラム第669回 フォールガイ 第669回 フォールガイ令和六年九月(2024)立川 シネマシティ2 映画を題材にした映画は、たいてい映画ファンの心をそそる。 フォールガイとは落ちる男、あるいは身代わりといった意味があり、映画界のスタントマンを現す用語らしい。この映画はタ... 2024.09.16シネコラム
シネコラム第668回 一日だけの淑女 第668回 一日だけの淑女令和六年八月(2024)渋谷 シネマヴェーラ デイモン・ラニアンを初めて読んだのは、高校三年の夏休み、初めて買った早川のミステリマガジンに掲載の『ミス・サラー・ブラウンのロマンチックな物語』で、翻訳は加島祥造だった... 2024.08.18シネコラム
シネコラム第667回 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 第667回 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン令和六年七月(2024)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿 このタイトルでまず頭に浮かぶのが、フランク・シナトラ他、多くの歌手が歌っているロマンチックなジャズの名曲である。「言い換えると、アイ・ラブ... 2024.08.11シネコラム
シネコラム第666回 死に花 第666回 死に花平成十六年五月(2004)新宿 新宿スカラ3 草笛光子主演の『九十歳。何がめでたい』を観て、二十年前の映画『死に花』を思い出した。だれでもみんな歳をとる。どういう老後を過ごすのが幸せだろうか。老化を悲観せず、前向きにとらえ... 2024.08.03シネコラム
シネコラム第665回 九十歳。何がめでたい 第665回 九十歳。何がめでたい令和六年七月(2024)立川 立川シネマシティ 一九七〇年、私が高校生のとき、『花はくれない』というTVドラマが好きで、毎週見ていた記憶がある。長門裕之が演じる若き日の佐藤紅緑が主人公。紅緑は戦前戦中に活躍し... 2024.07.28シネコラム
シネコラム第664回 勝手にふるえてろ 第664回 勝手にふるえてろ平成二十九年九月(2017)六本木 アスミックエース試写室 綿矢りさ原作のエキセントリックなラブコメディ。 会社の経理部で働くヒロイン江藤良香、二十代半ばまで男性と付き合った恋愛経験がまったくなく、それが密かな劣... 2024.07.20シネコラム
シネコラム第663回 デトロイト・メタル・シティ 第663回 デトロイト・メタル・シティ平成二十一年二月(2009)高田馬場 早稲田松竹 田舎から上京し、東京で大学生となった根岸崇一青年。おかっぱ頭でなよなよしながらギター抱えて、人々に夢を与えたいと、大学の軽音楽サークルに属し、路上で明る... 2024.07.14シネコラム