シネコラム第88回 追想 第88回 追想平成二年六月(1990)銀座 シャンゼリゼ 『追憶』というタイトルの映画、ネットで調べたら、六本あった。 昔は外国映画も日本語のタイトルが普通で、漢字二文字の『哀愁』『慕情』『旅情』『旅愁』『昼顔』『卒業』『初恋』『情婦』『裏... 2019.07.01シネコラム
シネコラム第87回 追憶 第87回 追憶平成二十三年十一月(2011)日比谷 みゆき座 『追憶』が日本で初めて公開されたのは、私の学生時代。映画の背景は第二次大戦前から戦後の赤狩りの頃まで。 ユダヤ系で勉強熱心、左翼運動に燃える生真面目な女子学生ケイティがバーブラ・... 2019.06.29シネコラム
シネコラム第86回 フクロウと子猫ちゃん 第86回 フクロウと子猫ちゃん昭和五十年八月(1975)大阪 中之島 SABホール 出会いから反発しあっている男女が、いつしか惹かれあって、最終的にはハッピーエンドになるというのが、ラブコメディのひとつの典型である。その過程をはらはらどき... 2019.06.29シネコラム
シネコラム第85回 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 第85回 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ平成三年一月(1991)高田馬場 早稲田松竹 ボーとジェフのブリッジス兄弟扮するザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズは、あまり売れないピアノ弾きの兄弟。これにミシェル・ファイファーの歌... 2019.06.27シネコラム
シネコラム第84回 ベスト・フレンズ・ウェディング 第84回 ベスト・フレンズ・ウェディング平成十年一月(1998)飯田橋 ギンレイホール コメディで笑わせてじーんとさせるのは相当の腕がいる。もちろん、全然笑えなくて泣いてしまうコメディは最初から失敗作だけど。タイトルでいきなり花嫁と三人の... 2019.06.27シネコラム
シネコラム第83回 ラブ・アゲイン 第83回 ラブ・アゲイン平成二十四年三月(2012)高田馬場 早稲田松竹 ひねりの効いたシチュエーション、追い詰められる主人公、度重なる偶然、登場人物が勢ぞろいの大混乱。このありえなさをリアルな笑いに持って行くうまさ。上出来のラブコメディ... 2019.06.26シネコラム
シネコラム第82回 新しい人生のはじめかた 第82回 新しい人生のはじめかた平成二十二年十月(2010)飯田橋 ギンレイホール 私は若くはない。が、恋愛映画を観れば、自然と若い主人公に感情移入して、胸がときめく。主人公が中年や初老の男性なら、なおのこと。『新しい人生のはじめかた』は... 2019.06.25シネコラム
シネコラム第81回 七年目の浮気 第81回 七年目の浮気平成四年十月(1992)池袋 文芸坐2 これはもう、当時セックスシンボルと称されたマリリン・モンローの魅力が溢れんばかりである。 出版社に勤めるリチャードは結婚七年目にして一度も浮気の経験はない。が、空想癖があり、酷... 2019.06.24シネコラム
シネコラム第80回 ラルフ一世はアメリカン 第80回 ラルフ一世はアメリカン平成十四年十二月(2002)東京 某公民館視聴覚室 雨上がりのバッキンガム宮殿。庭園に王族一同が集まり記念撮影。ストロボが光った瞬間、壇上に電流が走る。英国王とその一族が全員感電死というショッキングな幕開きは... 2019.06.23シネコラム
シネコラム第79回 恋はデジャ・ブ 第79回 恋はデジャ・ブ平成五年十月(1993)有楽町 ニュー東宝シネマ1 SF仕立てのラブコメディ。なんといってもアイデアがいい。同じ日が何度も何度も繰り返されるという時間SFもの。 地方局で天気予報のキャスターを勤める主人公、売れても... 2019.06.22シネコラム