シネコラム第38回シェルブールの雨傘 第38回 シェルブールの雨傘昭和四十八年十月(1973)大阪 堂島 大毎地下 『シェルブールの雨傘』は映画館で三回観ている。十代終わりの浪人時代、三十代初めの結婚した頃、そして五十代になってから。 初めて観たとき、なんだこりゃ。というのが正... 2019.05.12シネコラム
シネコラム第37回 雨に唄えば 第37回 雨に唄えば昭和五十四年五月(1979)歌舞伎町 新宿アートビレッジ 『スタア誕生』の第一作はジャネット・ゲイナー主演だが、それを観たときミュージカル映画『雨に唄えば』が頭に浮かんだ。 人気スターと無名の女優志望。それが出会って恋に... 2019.05.11シネコラム
シネコラム第36回 アリー スター誕生 第36回 アリー スター誕生平成三十年十二月(2018)西新橋 ワーナーブラザース試写室 ジャクソン・メインは有名な人気歌手だった。アリーは歌手を目指しながらもチャンスがなく、ウェイトレスをしていた。 偶然にふたりは出会い、彼は彼女の魅力... 2019.05.10シネコラム
シネコラム第35回 最狂絶叫計画 第35回 最狂絶叫計画平成十六年十月(2004)新宿 新宿ピカデリー4 かつて、新宿の紀伊国屋書店の裏あたりに新宿ピカデリー4というミニシアターがあった。狭い階段を上がって、チケットを買い、中に入るとロビーもエントランスもなくて、いきなり... 2019.05.09シネコラム
シネコラム第34回 女優霊 第34回 女優霊平成九年一月(1997)池袋 シネマセレサ 中田秀夫監督の『リング』は怖かったが、もう一本、中田監督のさらに怖い映画が『女優霊』である。 怖い。不気味。ひたすら観客を怖がらせるだけに徹した映画。怖がらせるといっても、わあっ... 2019.05.08シネコラム
シネコラム第33回 リング 第33回 リング平成十年三月(1998)渋谷 渋東シネタワー4 初めて映画館で『リング』を観たときのことは忘れられない。怖い映画というのは知っていたが、詳しい内容は知らずに観た。 二人の女子高校生が夜、怖い体験を語り合っている。あたし、い... 2019.05.07シネコラム
シネコラム第32回 怪談夜泣き燈籠 第32回 怪談夜泣き燈籠平成四年七月(1992)早稲田 ACTミニシアター 時代劇全盛の頃は怪談映画もたくさん作られた。『四谷怪談』『番町皿屋敷』『牡丹灯籠』『累が淵』などなど、芝居や落語、講談などの脚色が多いが、中にはオリジナルもけっこ... 2019.05.06シネコラム
シネコラム第31回 怪談 蚊喰鳥 第31回 怪談 蚊喰鳥平成十二年八月(2000)銀座 シネパトス1 低予算ながら密度の濃い時代劇である。主な登場人物は小唄の師匠、その情夫の遊び人、師匠に横恋慕の按摩、三人だけ。三人が三人とも善人とはほど遠い。 師匠のところへ金をせびりに... 2019.05.05シネコラム
シネコラム第30回 羽織の大将 第30回 羽織の大将平成四年四月(1992)三軒茶屋 スタジオams 私の出身校は大阪芸術大学舞台芸術学科である。当時の先生が堺正俊教授。芸名がフランキー堺。四年間、私は堺先生に教えを受け、演劇の勉強をしたのだ。 だから、軽々しくフランキ... 2019.05.05シネコラム
シネコラム第29回 幕末太陽伝 第29回 幕末太陽伝昭和四十八年八月(1973)大阪 堂島 毎日ホール 山田洋次監督の『運が良けりゃ』は二本立てで観たのだが、もう一本が川島雄三監督の『幕末太陽伝』であったのだ。なんて贅沢で素敵な組み合わせだったろう。 当時、講談社文庫か... 2019.05.03シネコラム