書評・コラム

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第540回 レディ・イヴ

第540回 レディ・イヴ平成六年五月(1994)銀座 テアトル西友  大恐慌と禁酒法時代の後、ナチスによる軍事侵略が始まり、第二次大戦に発展する。ちょうどその頃のアメリカ映画は日本ではなかなか公開されなかったが、コメディの大家プレストン・ス...
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第539回 怪物團 フリークス

第539回 怪物團 フリークス昭和五十五年九月(1980)大阪 靭公園 科学技術センターホール 『ナイトメア・アリー』を観ていて、真っ先に連想したのがカーニバルの見世物を題材にしたトッド・ブラウニングの異色ホラー映画『フリークス』である。 ...
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第538回 ナイトメア・アリー

第538回 ナイトメア・アリー令和四年三月(2022)立川 TOHOシネマズ立川立飛  ナチスがポーランドに侵攻した一九三九年、アメリカでは大恐慌の影響で失業者が溢れ、禁酒法のせいで酒にも不自由していた。 無職の浮浪者スタンはたまたまカーニ...
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第537回 フリントストーン モダン石器時代

第537回 フリントストーン モダン石器時代平成七年七月(1995)池袋 文芸坐  ラクエル・ウェルチ主演の『恐竜100万年』は一九六〇年代半ば、映画館で見逃し、一九七〇年にTV放送でようやく観られた。その後、同じ英国ハマーフィルムの『恐竜...
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第536回 ロボコップ

第536回 ロボコップ昭和六十三年八月(1988)三鷹 三鷹オスカー  一九七〇年代以降、アメリカでの凶悪犯罪は増加をたどる。 近未来、犯罪増加にともない、警察の民営化が進められる。この映画が公開された八〇年代後半、日本でも国鉄や郵便局が民...
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第535回 A.I.

第535回 A.I.平成十三年七月(2001)新宿歌舞伎町 ミラノ座 『シックス・センス』で脚光を浴びた子役のハーレイ・ジョエル・オスモントが主演の未来SF。人を愛し、人間になりたいと願うロボットの物語。 難病で不治の息子を凍結入院させてい...
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第534回 アイ、ロボット

第534回 アイ、ロボット平成十六年十月(2004)渋谷 渋東シネタワー2  アイザック・アシモフの『われはロボット』を原作としたSFミステリーであり、ロボット三原則が謎解きの手がかりとなる。ロボット三原則とは、簡単に言えば、一、ロボットは...
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第533回 ロボジー

第533回 ロボジー平成二十三年十二月(2011)日比谷 東宝試写室  かつてのSFの世界に頻繁に登場するのがロボットで、現実には工業用ロボットが実現化しているが、『鉄腕アトム』や『AI』のような人間の形をして二本足で歩くロボットは二十一世...
雨宮由希夫

書評『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』

書名『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』著者 羽鳥好之発売 早川書房発行年月日  2022年10月25日定価  ¥2000E 尚、赫々【かくかく】たれ 立花宗茂残照作者:羽鳥 好之早川書房Amazon  関ヶ原の合戦の後日談として、徳川家康が「立...
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第532回 下妻物語

第532回 下妻物語平成十六年十二月(2004)飯田橋  ギンレイホール 嶽本野ばらの原作小説が面白く、中島哲也監督の映画がさらに面白かったのが『下妻物語』である。 茨城県下妻に住む十七歳の少女桃子。三時間かけて東京の代官山ベイビーにひらひ...