書評・コラム

シネコラム

第523回 シャーロック・ホームズ シークレット・ウェポン

第523回 シャーロック・ホームズ シークレット・ウェポン平成二十七年十一月(2015)曳舟 すみだ生涯学習センター  ベイジル・ラスボーンといえば、シャーロック・ホームズである。 南アフリカ生まれの英国人で、ロンドンで俳優修業、アメリカに...
シネコラム

第522回 ヤング・シャーロック ピラミッドの謎

第522回 ヤング・シャーロック ピラミッドの謎昭和六十一年三月(1986)新宿 新宿ピカデリー  イアン・マッケラン主演『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』は老後のシャーロック・ホームズを描いているが、それとは逆に、まだ世に出る前の少年ホ...
雨宮由希夫

書評『武蔵 残日の剣』

書名『武蔵 残日の剣』               著者 稲葉 稔発売 角川書店発行年月日  2022年8月26日定価  ¥2000E 武蔵 残日の剣作者:稲葉 稔KADOKAWAAmazon  六十余回戦って負けたことがない「古今無双の武...
シネコラム

第521回 赤頭巾ちゃん気をつけて

第521回 赤頭巾ちゃん気をつけて昭和四十七年十月(1972)大阪 梅田 北野シネマ  一九六九年の芥川賞受賞作、庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』がベストセラーになったのは私が高校生のころで、薫君シリーズは『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼ...
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第520回 NOPE ノープ

第520回 NOPE ノープ令和四年九月(2022)府中 TOHOシネマズ府中  UFOを信じるか、信じないか。という議論はそもそもおかしいと思う。UFOとは未確認飛行物体の略語であり、なんだかよくわからないものが空を飛んでいるだけなのだ。...
雨宮由希夫

書評『宮澤賢治 百年の謎解き』

書名『宮澤賢治  百年の謎解き』           著者 澤口たまみ発売 T&K Quarto BOOK発行年月日  2022年8月1日定価  2420円(税込)  宮澤賢治 百年の謎解き作者:澤口たまみIndependently pub...
シネコラム

第519回 スワンソング

第519回 スワンソング令和四年六月(2022)京橋 テアトル試写室  ウド・キアといえば、一九七〇年代、『悪魔のはらわた』のフランケンシュタイン博士と『処女の生血』のドラキュラ伯爵が強烈に印象に残っている。アンディ・ウォーホル監修、ポール...
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第518回 チャイナタウン

第518回 チャイナタウン昭和六十三年六月(1988)荻窪 荻窪オデヲン座  アメリカ映画で時代劇といえば西部劇だが、戦前の禁酒法と大恐慌の時代を描いた作品も一種の時代劇のような気がする。 当時、パルプマガジンで活躍したダシール・ハメットや...
シネコラム

第517回 アンタッチャブル

第517回 アンタッチャブル昭和六十二年十月(1987)新宿歌舞伎町 新宿プラザ  私のブライアン・デ・パルマ初体験は一九七五年公開の『ファントム・オブ・パラダイス』で、これはわが生涯に観た映画の中でも上位に入る。その後、『キャリー』『悪魔...
シネコラム

第516回 ラストマン・スタンディング

第516回 ラストマン・スタンディング平成九年二月(1997)日比谷 日比谷映画 派手な暴力描写で名高いウォルター・ヒル監督が黒澤明の『用心棒』をほぼそっくりそのまま、禁酒法時代のテキサスに置き換えてリメイクしたのが『ラストマン・スタンディ...