書評・コラム

シネコラム

第478回 イルマーレ

第478回 イルマーレ平成十八年九月(2006)新宿歌舞伎町 ミラノ座  韓国映画のハリウッドリメイク。オリジナルが未見のため比較はできないが、どこから見てもハリウッド映画になっている。 別の年代に通じる郵便受けで別の年代の人物がやりとりす...
シネコラム

第477回 NEXT-ネクスト-

第477回 NEXT-ネクスト-平成二十年五月(2008)新宿歌舞伎町 新宿ジョイシネマ2  全身が黄金色に輝く新種の人類が誕生、超越した能力で人類にとって代わることを恐れた政府が抹殺しようとして裏をかかれる。というのがフィリップ・K・ディ...
シネコラム

第476回 フェイス/オフ

第476回 フェイス/オフ平成十年六月(1998)三軒茶屋 三軒茶屋シネマ  FBIの捜査官とテロリストが入れ替わる『王子と乞食』の現代版のようなストーリー。これが派手な追跡、銃撃、爆発シーンの連続で展開される。 生真面目な捜査官がジョン・...
雨宮由希夫

書評『義時 運命の輪』

書   名 『義時 運命の輪』          著   者  奥山景布子発   売  集英社発行年月日  2021年11月25日 義時 運命の輪 (集英社文庫)作者:奥山 景布子集英社Amazon  鎌倉幕府を開いた源頼朝の義弟で、執権に...
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第475回 エネミー・オブ・アメリカ

第475回 エネミー・オブ・アメリカ平成十一年四月(1999)渋谷 渋東シネタワー2  二十世紀末、コンピューターは市民生活の隅々にまで浸透し、電話やインターネットによる通信、各所の防犯監視カメラ、個人の銀行口座まで管理している。 国家保安...
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第474回 ブルー・ストリーク

第474回 ブルー・ストリーク平成十二年四月(2000)新橋 新橋文化  宝石泥棒が意に反して有能な刑事になるというマーティン・ローレンス主演の犯罪コメディ。 仲間とともに厳重な警備を破って二千万ドルの巨大ダイヤモンドを盗み出したマイルズ、...
雨宮由希夫

書評『仁王の本願』

書名『仁王の本願』               著者 赤神諒発売 角川書店発行年月日  2021年12月22日定価  ¥1800E 仁王の本願作者:赤神 諒KADOKAWAAmazon  加賀(かが)一向一揆(いっこういっき)のなか仁王隊(...
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第473回 ラッキーナンバー7

第473回 ラッキーナンバー7平成十九年五月(2007)飯田橋 ギンレイホール  警察官役の多いブルース・ウィリスだが、殺し屋もまたよく似合う。『ジャッカルの日』のリメイク『ジャッカル』やコメディ『隣のヒットマン』はヒットした。 やはりウィ...
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第472回 第三の男

第472回 第三の男平成二年三月(1990)三鷹 三鷹オスカー  見事な映画であり、あまりにも有名な作品である。 モノクロ映像の美しさ、巧みなストーリー展開、絵になるスターたち。そして、なによりも全編に流れるチターの名曲。この映画を観たこと...
シネコラム

第471回 偶然と想像

第471回 偶然と想像令和三年十月(2021)渋谷 映画美学校試写室  洒落た短編小説を読むような面白さ。三つの短編によるオムニバスである。こんな偶然ありえない、と思うようなことがごく自然に納得できる形で起きてしまうのが映画の魔法なのだ。そ...