書評・コラム

シネコラム

第469回 ベル・エポックでもう一度

第469回 ベル・エポックでもう一度令和三年十二月(2021)飯田橋 ギンレイホール  タイムトラベルサービス。客が好きな時代を選んで時間旅行。ただし、SFではなく、タイムマシンも仮想現実も出てこない。撮影所のセットと衣装や小道具を使い、無...
雨宮由希夫

書評『黛家の兄弟』

書名『黛家の兄弟』              著者 砂原浩太朗発売 講談社発行年月日  2022年1月13日定価  ¥1800E黛家の兄弟作者:砂原 浩太朗講談社Amazon  砂原浩太朗(昭和44年生まれ、兵庫県神戸市出身)は、描きつくさ...
雨宮由希夫

書評『北斗の邦へ翔べ』

書名『北斗の邦へ翔べ』               著者 谷津矢車出版社 角川春樹事務所発行日 2021年11月18日定価  ¥1700円E北斗の邦へ翔べ作者:谷津 矢車角川春樹事務所Amazon   「勝ち目はないだろう戦(いくさ)」(福...
シネコラム

第468回 ダークナイト

第468回 ダークナイト平成二十年八月(2008)新宿 新宿ピカデリー  私の好きなバットマン俳優はティム・バートン監督の二作に出たマイケル・キートンである。バートンのグロテスクともいえるユーモア感覚に、とても善人には見えない面構えのキート...
シネコラム

第467回 シザーハンズ

第467回 シザーハンズ平成二年十二月(1991)池袋 文芸坐  アメリカの郊外にある新興住宅地、カラフルな家々がまるでモデルハウスのように建ち並んでいる。そのすぐそばにそびえる小高い丘。丘の上の屋敷に住む発明家が人造人間を創造する。これは...
シネコラム

第466回 マルコヴィッチの穴

第466回 マルコヴィッチの穴平成十二年十月(2000)伊勢佐木町 横浜オスカー  これぞ奇想天外という言葉がぴったりと当てはまる作品である。 なにしろ、実在のスター俳優、ジョン・マルコヴィッチの頭の中に入るトンネルが偶然に見つかり、マルコ...
シネコラム

第465回 時計じかけのオレンジ

第465回 時計じかけのオレンジ昭和四十七年九月(1972)大阪 難波 なんばロキシー  私のキューブリック初体験は『時計じかけのオレンジ』で、十八歳だった。主人公のアレックスは高校生の設定だからほぼ同世代である。 一九六〇年代末から七〇年...
菊池仁

2021年新刊書評年末号

2021年新刊書評年末号風呼ぶ狐 西南戦争の潜入警察官 (文藝春秋企画出版)作者:天堂 晋助文藝春秋企画出版部Amazon  天堂晋助『風呼ぶ狐 西南戦争の潜入警察官』が抜群の面白さである。 作者にとっては久しぶりの長編小説の刊行である。そ...
シネコラム

第464回 アンテベラム

第464回 アンテベラム令和三年十一月(2021)日比谷 TOHOシネマズシャンテ  黒人女性を主人公としたふたつの世界の物語が描かれる。 アメリカ南部の農園で酷使される女奴隷のエデン。南部連合の旗が翻り、農場を支配するのは南軍の将軍とその...
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第463回 騙し絵の牙

第463回 騙し絵の牙令和三年三月(2021)新宿 新宿ピカデリー      出版不況と言われて久しい。本が売れて出版社も作家も町の書店も潤った時代は遠い昔のことだ。本が売れなくても雑誌が売れていればなんとかなっていたが、今はもう雑誌も売れ...