書評・コラム

雨宮由希夫

書評『新装版 汝の名』

書 名   『新装版 汝の名』                      著 者   明野照葉発行所   中央公論新社発行年月日 2020年12月25日定 価    ¥780E 新装版-汝の名 (中公文庫)作者:明野 照葉発売日: 2020...
雨宮由希夫

書評『足利の血脈』

書名『足利の血脈』                      著者 秋山香乃 荒山 徹 川越宗一 木下昌輝 鈴木英治 早見 俊 谷津矢車発売 PHP研究所発行年月日  2021年1月7日定価 ¥1700E 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロ...
菊池仁

極私的ランキング文庫書下ろしシリーズ編

文庫書下ろしシリーズ編 シリーズもののベストテンは基準が難しいこともあり、選考のコンセプトを変えることにした。 2020年のシリーズものの動向は、ベテランの長寿シリーズが安定した刊行ペースと売れ行きを示しており、大きな変化は起きていない。そ...
菊池仁

極私的・偏愛的ベストテン2020年度版

極私的・偏愛的ベストテン2020年度版     新型コロナウイルスが猛威を振るっている。危機管理能力が極端に欠如している現政権は、猛威の後追いをしているだけで決断できずに事態をいたずらに悪化させているばかりだ。それもそうだ。棒読み首相のオリ...
雨宮由希夫

書評『浄土双六』

書   名  『浄土双六』               著   者  奥山景布子発   売  文藝春秋社発行年月日  2020年11月20日定   価  本体1600円(税別) 浄土双六 (文春e-book)作者:奥山 景布子発売日: 20...
シネコラム

第404回 ふるさとポルノ記 津軽シコシコ節

第404回 ふるさとポルノ記 津軽シコシコ節昭和四十九年七月(1974)大阪 梅田 日活関西支社試写室  初めて映画会社の試写室で試写を観たのは、大阪の梅田にある日活関西支社だった。映画関係の仕事をしていたわけではない。当時、私はまだ大学一...
シネコラム

第403回 1917 命をかけた伝令

第403回 1917 命をかけた伝令 令和二年十月(2020)飯田橋 ギンレイホール  戦場で起きた午後から翌朝までの出来事を二時間足らずで描いて、しかもワンカット。いったいどうやって撮影したのだろう。まるで魔法ではないか。 いい映画の条件...
シネコラム

第402回 まぼろしの市街戦

第402回 まぼろしの市街戦 昭和五十三年四月(1978)大阪 中之島 SABホール 『マラー/サド』と二本立てで観たのが『まぼろしの市街戦』だった。どちらも精神病院が題材になっている。こんな組み合わせを考える上映会の主催者、よほどの映画好...
シネコラム

第401回 マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺

第401回 マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺昭和五十三年四月(1978)大阪 中之島 SABホール  長いタイトルの映画は『博士の異常な愛情』やウディ・アレンの『...
シネコラム

第400回 スタア誕生(1954)

第400回 スタア誕生(1954)平成九年一月(1997)国立 国立市公民館  ウィリアム・A・ウェルマン監督、ジャネット・ゲイナー主演の一九三七年『スタア誕生』は、その後繰り返しリメイクされている。最初のリメイクは一九五四年、ジュディ・ガ...