書評・コラム

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第384回 グッドライアー 偽りのゲーム

第384回 グッドライアー 偽りのゲーム令和二年二月(2020)日比谷 TOHOシネマズ日比谷  ヘレン・ミレンとイアン・マッケラン、どちらもイギリスのシェイクスピア俳優にしてベテランの名優、映画に主演もすれば脇役も多い。 デイムの称号のあ...
雨宮由希夫

書評『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』

書 名   『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』著 者   花房観音発行所   西日本新聞社発行年月日 2020年7月26日定 価    ¥1500E 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男作者:花房 観音...
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第383回 時をかける少女(2006)

第383回 時をかける少女(2006)平成二十二年四月(2010)高田馬場 早稲田松竹  二〇一〇年版の『時をかける少女』を観た一か月後、たまたま早稲田松竹で細田守監督特集があり、アニメ版『時をかける少女』が上映された。 現代の東京、主人公...
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第382回 時をかける少女(2010)

第382回 時をかける少女(2010)平成二十二年三月(2010)新宿 新宿ピカデリー 『時をかける少女』はTVや映画で何度も映像化され、アニメにもなり、演劇になり、コミックにもなっている。ひとつの作品が様々な形でこれだけ繰り返されるのも珍...
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第381回 時をかける少女(1983)

第381回 時をかける少女(1983)令和二年七月(2020)池袋 新文芸坐 筒井康隆の『時をかける少女』を最初に観たのは一九七二年のNHKドラマ『タイムトラベラー』だった。主役の芳山和子を演じた島田淳子はその後芸名を浅野真弓に変更し『柳生...
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第380回 着ながし奉行

第380回 着ながし奉行平成十四年二月(2002)阿佐ヶ谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 市川崑監督の『どら平太』が公開されたあとのこと、ラピュタ阿佐ヶ谷の岡本喜八監督特集で珍しいTV作品の上映があった。山本周五郎原作『町奉行日記』のTV版、フジテレビ...
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第379回 マンハッタン無宿

第379回 マンハッタン無宿平成二十一年八月(2009)京橋 フィルムセンター  マカロニウエスタンで売れたクリント・イーストウッドが現代都市を舞台に活躍する刑事もの、といえば『ダーティハリー』だが、実はその前にもう一本あったのだ。ただし、...
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第378回 ダーティハリー

第378回 ダーティハリー昭和四十八年四月(1973)大阪 堂島 大毎地下 クリント・イーストウッドを映画館で最初に観たのが『続・夕陽のガンマン』で、私は中学生だった。そして『ダーティハリー』が公開され、話題になったのが高校時代の終わり頃。...
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第377回 リチャード・ジュエル

第377回 リチャード・ジュエル令和二年七月(2020)飯田橋 ギンレイホール クリント・イーストウッドは俳優としても大好きだが、映画監督としても名作、佳作をたくさん撮っている。『リチャード・ジュエル』は一九九六年のアメリカ、アトランタオリ...
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第376回 黒い司法 0%からの奇跡

第376回 黒い司法 0%からの奇跡令和二年一月(2020)神谷町 ワーナーブラザース試写室 アメリカの人種問題は根が深い。奴隷として使役させられていた黒人たちは、南北戦争後、解放はされたが、依然として差別は続いた。黒人は奴隷時代とさほど変...