シネコラム第273回 男はつらいよ お帰り寅さん 第273回 男はつらいよ お帰り寅さん令和元年十月(2019)築地 松竹試写室 かつて、お正月といえば寅さんだった。渥美清の死後二十年以上経って作られた新作『男はつらいよ お帰り寅さん』は後日談であり、主人公は甥の満男である。 満男にはその... 2020.01.02シネコラム
シネコラム第272回 番外編 2019年ベストテン 第272回 番外編 2019年ベストテン 私が所属する日本映画ペンクラブでは、年末になると、その年の一月一日から十二月三十一日までに劇場で封切られ公開された映画の中から、日本映画と外国映画のベストファイブ、ドキュメンタリー文化映画ベストスリ... 2020.01.01シネコラム
雨宮由希夫書評『桔梗の旗 明智光秀と光慶』 書名『桔梗の旗 明智光秀と光慶』著者 谷津矢車発売 潮出版社発行年月日 2019年12月5日定価 ¥1500E 桔梗の旗 明智光秀と光慶作者:谷津 矢車出版社/メーカー: 潮出版社発売日: 2019/12/05メディア: 単行本(ソフト... 2019.12.31雨宮由希夫
シネコラム第271回 博士の異常な愛情 第271回 博士の異常な愛情昭和五十年八月(1975)大阪 中之島 SABホール 最初に観たキューブリックの映画は『時計仕掛けのオレンジ』で、まだ私が十代のころだ。そのとき、この映画『博士の異常な愛情』を知り、変なタイトルだな、と思った。... 2019.12.31シネコラム
シネコラム第270回 チャンス 第270回 チャンス令和元年五月(2019)池袋 新文芸坐 子供の頃からお屋敷に住み込みで仕えている中年の庭師チャンス。屋敷から一歩も出たことがなく、正規の教育も受けていないので読み書きができず、庭の手入をする以外は、ただ一日中TVを見て過... 2019.12.30シネコラム
シネコラム第269回 くちづけはタンゴの後で 第269回 くちづけはタンゴの後で平成八年十一月(1996)有楽町 スバル座 コーネル・ウールリッチがウィリアム・アイリッシュ名で発表した『死者との結婚』は読む者の不安をかきたてる。貧しい妊婦がやくざな男に捨てられ、たまたま乗った列車で親... 2019.12.29シネコラム
シネコラム第268回 不機嫌な赤いバラ 第268回 不機嫌な赤いバラ平成七年四月(1995)池袋 文芸坐 シャーリー・マクレーン出演の映画はたくさんあるが、私の好みはほとんどがコメディなのだ。『愛と追憶の日々』などシリアスな作品にはさほど興味がないし、真面目に神秘体験や輪廻転生... 2019.12.28シネコラム
シネコラム第267回 あなただけ今晩は 第267回 あなただけ今晩は昭和五十三年十月(1978)渋谷 東急名画座 ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが共演、監督がビリー・ワイルダーとくれば、もう一本が『あなただけ今晩は』である。 シャーリー・マクレーンふんするイルマ・ラ・ド... 2019.12.27シネコラム
シネコラム第266回 アパートの鍵貸します 第266回 アパートの鍵貸します昭和六十二年十二月(1987)新宿 新宿ロマン 名匠ビリー・ワイルダー監督には好きな映画がいっぱいだが、『アパートの鍵貸します』は伏線を張りめぐらせた、これぞコメディの教科書のような作品である。 ジャック・レ... 2019.12.26シネコラム
シネコラム第265回 天使のくれた時間 第265回 天使のくれた時間平成十三年五月(2001)渋谷 渋東シネタワー3 アクション映画の主演が目立つニコラス・ケイジ、心温まるクリスマスストーリーにも出ている。 ニューヨークに住む金融業界の大物成功者ジャック。高級ペントハウスの最上階... 2019.12.25シネコラム