シネコラム第151回 さらば愛しの大統領 第151回 さらば愛しの大統領平成二十二年十月(2010)六本木 アスミックエース試写室 大阪で生まれ育ったせいか、私は子供の頃からTVのお笑い番組が大好きだった。幼児期から関西特有の漫才、新喜劇、落語、バラエティ、大阪のTV局から流れる... 2019.09.02シネコラム
シネコラム第150回 てなもんや大騒動 第150回 てなもんや大騒動平成七年七月(1995)大井 大井武蔵野館 私の小学生時代の後半から中学生にかけて、TVで人気があったのが藤田まこと主演の『てなもんや三度笠』である。長谷川伸の名作『沓掛時次郎』ならぬあんかけの時次郎。泉州の出... 2019.08.31シネコラム
シネコラム第149回 小早川家の秋 第149回 小早川家の秋平成元年二月(1989)銀座 並木座 小津安二郎といえば、都会的に洗練されたイメージが強いが、この映画、いきなり、森繁久彌のあくの強い大阪弁で笑わされる。小津作品としては珍しい大阪ものなのだ。 中村鴈治郎の造酒屋の隠... 2019.08.31シネコラム
シネコラム第148回 大当り三代記 第148回 大当り三代記平成八年八月(1996)大井 大井武蔵野館 懐かしい大阪の喜劇人や漫才師、特に私が子供の頃の人気者たちが次々に登場する。脚本が花登筐。 明治、大正、昭和と三代にわたる饅頭屋の確執。 明治時代、大阪の老舗の大旦那渋谷天... 2019.08.29シネコラム
シネコラム第147回 親バカ子バカ 第147回 親バカ子バカ平成七年七月(1995)大井 大井武蔵野館 かつて大井武蔵野館で関西芸人コテコテエンタテインメントという特集があり、アチャコの『お父さんはお人よし』、大村昆の『番頭はんと丁稚どん』、藤田まことの『てなもんや大騒動』... 2019.08.29シネコラム
シネコラム第146回 色ごと師春団治 第146回 色ごと師春団治平成十三年八月(2001)京橋 フィルムセンター 私が子供の頃、大阪のTV局は土曜や日曜の昼間、平日の深夜など、繰り返し繰り返し松竹新喜劇の舞台を放送していた。劇場で生の舞台はそれほど観ていないのに、けっこう新喜劇... 2019.08.28シネコラム
シネコラム第145回 世にも面白い男の一生 桂春団治 第145回 世にも面白い男の一生 桂春団治平成二十年七月(2008)神保町 神保町シアター 松竹新喜劇の演目に『桂春団治』があり、長谷川幸延原作の小説を館直志が戯曲化したもので、館直志とは渋谷天外(先代)のペンネームである。渋谷天外著『わ... 2019.08.26シネコラム
シネコラム第144回 夫婦善哉 第144回 夫婦善哉昭和五十六年十一月(1981)池袋 文芸坐 森繁久彌が好きなのだ、私は。森繁主演の『夫婦善哉』は学生時代にTVで観て、その後、池袋文芸坐、京橋フィルムセンター、小平市ルネこだいら、京都文化博物館と繰り返し観ており、何度... 2019.08.26シネコラム
シネコラム第143回 みみずく説法 第143回 みみずく説法平成四年三月(1992)三軒茶屋 スタジオams 勝新太郎はさすがに名優で、関東出身なのに『悪名』で主演、八尾の朝吉という人物の大阪弁は見事だった。原作は今東光。明治生まれの小説家であり、僧侶であり、国会議員にもな... 2019.08.24シネコラム
シネコラム第142回 悪名 第142回 悪名平成十二年五月(2000)千石 三百人劇場 私が大阪府立八尾高校へ入学したとき、社会科の先生が嘆いておられた。今東光のおかげで河内の悪いイメージが全国に広まったと。人気流行作家今東光が描いた河内人はみな無学で下品、ケチで好色... 2019.08.24シネコラム