書評・コラム

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第101回 シャーロック・ホームズの冒険

第101回 シャーロック・ホームズの冒険昭和四十九年十月(1974)神戸 三宮 ビック映劇  世にシャーロック・ホームズ好きはたくさんいて、ホームズ好きになったきっかけを聞くと、たいていの人は子供の頃、学校の図書室、図書館などで子供向きのホ...
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第100回 モンティ・パイソン&ナウ

第100回 モンティ・パイソン&ナウ昭和五十五年二月(1980)渋谷 西武劇場  TVで『モンティ・パイソン』が放映されたのは、私の学生時代、七十年代の半ばで、英国のオリジナル版に日本独自の解説とおまけが付け加えられていた。解説は今野雄二で...
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第99回 アイ・フィール・プリティ

第99回 アイ・フィール・プリティ平成三十年十一月(2018)六本木 アスミックエース試写室  エイミー・シューマー主演作では、これより一年前のちょっと下品なセックスコメディ『エイミーエイミーエイミー』も面白かったが、『アイ・フィール・プリ...
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第98回 誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう

第98回 誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう昭和五十六年五月(1981)池袋 文芸坐  池袋の文芸坐で『アニー・ホール』を観たとき、二本立てのもう一本がこれだった。 アートシアターの『ボギー俺も...
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第97回 アニー・ホール

第97回 アニー・ホール昭和五十六年五月(1981)池袋 文芸坐  僕を簡単に入会させてくれるようなクラブの会員にはなりたくない。すんなり受け入れてくれる女より、振られた女に強い未練が残る。 ウディ・アレンの分身のようなインテリ芸人アルビー...
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第96回 ゴッド・ブレス・アメリカ

第96回 ゴッド・ブレス・アメリカ平成二十四年八月(2012)渋谷 シネマライズ  主人公フランク。温厚で善良な中年男だが、妻と離婚し、ひとり暮らし。不快な隣人の大音響のTVで、ストレスと睡眠不足。長年勤めた会社を突然解雇され、偏頭痛がする...
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第95回 神風

第95回 神風平成二年十月(1990)三鷹 三鷹オスカー  初めて映画を観た人たちは驚いたそうだ。リュミエール兄弟の駅に到着する汽車の映像。こちらに向かってどんどん走ってくるのだから。『カイロの紫のバラ』や『ラスト・アクション・ヒーロー』や...
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第94回 今夜、ロマンス劇場で

第94回 今夜、ロマンス劇場で平成三十年一月(2018)西新橋 ワーナーブラザース試写室  男の子は、たいてい映画の中の美女を好きになる。それは憧れの女優自身であるとともに、劇中の役柄としてのヒロインでもある。ヒロインがつらい目にあえば、胸...
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第93回 ラスト・アクション・ヒーロー

第93回 ラスト・アクション・ヒーロー平成五年九月(1993)歌舞伎町 ミラノ座  ウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』は映画の主人公がこちらの世界へ出てくる話だったが、そのアクション版と思えるのが『ラスト・アクション・ヒーロー』である。 ...
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第92回 カイロの紫のバラ

第92回 カイロの紫のバラ昭和六十一年五月(1986)有楽町 ニュー東宝シネマ2  大げさなようだが、私は映画を観ることで、いつもエネルギーを与えられている。少々落ち込んでいるときでも、映画館や試写室に行けば元気が出て、またがんばろうという...