書評・コラム

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第53回 バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

第53回 バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)平成二十七年五月(2015)京都 新京極 ムービックス京都  マイケル・キートンがバットマンを演じたのはティム・バートン監督の『バットマン』と『バットマンリターンズ』の二作だけで、そ...
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第52回 バットマン

第52回 バットマン平成二年十月(1990)池袋 文芸坐  私が子供の頃は、スーパーマンやバットマンなど、アメリカンコミックスを原作にした実写のヒーロー活劇がTVで放送されていた。子供の頃は喜んで見ていたが、大人になると、単純で幼稚な勧善懲...
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第51回 シャザム!

第51回 シャザム!平成三十一年四月(2019)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿  アメリカンコミック原作のヒーローにはいろいろある。遠い惑星から来たスーパーマン、蜘蛛に噛まれたスパイダーマン、大富豪のバットマン、機械スーツのアイアンマン...
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第50回 キックアス

第50回 キックアス平成二十三年一月(2011)渋谷 シネセゾン  渋谷のシネセゾンは異色作を選んで上映する貴重な映画館だったが、残念ながら平成二十三年二月に閉館となり、私はここで最後に『キックアス』を観た。 主人公は高校生の男の子。好青年...
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第49回 ヴィクトリア女王 最期の秘密

第49回 ヴィクトリア女王 最期の秘密平成三十年十二月(2018)半蔵門 東宝東和試写室  十九世紀、世界中に植民地を有する大英帝国は、日の沈まない国と呼ばれた。インドは大英帝国支配下にあり、英国女王ヴィクトリアがインド皇帝であった。 アグ...
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第48回 会議は踊る

第48回 会議は踊る昭和五十一年一月(1976)大阪 堂島 毎日文化ホール 『ちいさな独裁者』の中で偽の大尉が部下たちとどんちゃん騒ぎする場面で歌って踊るのが『ただ一度だけ』という曲で、戦前のドイツ映画『会議は踊る』の主題歌なのだが、この曲...
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第47回 ちいさな独裁者

第47回 ちいさな独裁者平成三十年十一月(2018)京橋 テアトル試写室  これは喜劇タッチではあるが、悲劇なのか、風刺劇なのか。 第二次大戦末期のドイツ、野山を逃げ回る脱走兵のヘロルト。軍にも農民にも追われるうち、偶然に乗り捨てられた軍用...
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第46回 築城せよ!

第46回 築城せよ!令和元年五月(2019)神泉 ターンテーブル  戦国時代の武将が現代に甦り、城を建てるファンタジーである。劇場公開十年目にして、ようやく渋谷区神泉にあるレストラン、ターンテーブルの映画祭で観ることができた。 過疎化の進む...
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第45回 ロビンとマリアン

第45回 ロビンとマリアン昭和五十八年十一月(1983)大塚 大塚名画座 『エクスカリバー』は大塚名画座の二本立てで観たのだが、もう一本が『ロビンとマリアン』だった。当時は二本立て三本立ての名画座が東京中にあって、うれしい組み合わせで上映し...
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第44回 エクスカリバー

第44回 エクスカリバー昭和五十八年十一月(1983)大塚 大塚名画座  ブロードウェイミュージカルの映画化『キャメロット』は暗黒の中世というよりは、華やかなお伽の世界で、アーサー王のリチャード・ハリス、王妃グウィネビアのヴァネッサ・レッド...