書評・コラム

シネコラム

第638回 サンクスギビング

第638回 サンクスギビング令和六年一月(2024)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿 登場人物たちが次々と残酷に殺されるだけのホラー映画はどうも好きになれない。中でも『13日の金曜日』は駄目である。無意味に理不尽なだけで、殺される若者たち...
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第637回 第七天国

第637回 第七天国平成三十年七月(2018)駿河台 明治大学アカデミーホール 最初の長編トーキー作品『ジャズシンガー』がアメリカで公開されたのが一九二七年、それまでは映画館で上映される映画はサイレントだった。生演奏が行われ、観客は画面に描...
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第636回 春に散る

第636回 春に散る令和五年九月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 私は昔からスポーツにはほとんど興味がない。運動のできない子供だったので、自分で参加することはなく、他人がやっているのも見ない。オリンピックはもとより、TVのスポーツ...
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第635回 ALWAYS 三丁目の夕日’64

第635回 ALWAYS 三丁目の夕日'64平成二十四年一月(2012)渋谷 TOHOシネマズシネタワー4 最初の東京オリンピックが開催された一九六四年に私は小学生だった。日本は高度経済成長期であり、三波春夫の「五輪音頭」とともにオリンピッ...
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第634回 ALWAYS 続三丁目の夕日

第634回 ALWAYS続三丁目の夕日平成十九年十二月(2007)渋谷 渋東シネタワー 一九五八年の東京が舞台の『ALWAYS 三丁目の夕日』がヒットし、その翌年を描いた『ALWAYS 続三丁目の夕日』が二年後に公開された。 前回と同じく東...
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第633回 ALWAYS 三丁目の夕日

第633回 ALWAYS 三丁目の夕日平成十七年十一月(2005)新宿 新宿文化シネマ2 学生時代、一九七〇年代の後半、私は漫画にはほとんど興味がなかったが、たまたま友人のアパートに遊びに行ったとき、そこで西岸良平の漫画単行本『三丁目の夕日...
雨宮由希夫

書評『新・木戸番影始末(七) 迷いの果て』

書名『新・木戸番影始末(七) 迷いの果て』著者 喜安幸夫発売 光文社文庫発行年月日  2023年10月20日定価  ¥680E江戸時代、江戸・大坂や京をはじめ、多くの城下には町ごとに木戸が設けられ、その木戸には「番太郎」または「番太」と呼ば...
雨宮由希夫

書評『武士の流儀(九)』

書名『武士の流儀(九)』著者 稲葉念発売 文藝春秋発行年月日  2023年10月10日 定価  ¥730E『武士の流儀』は2019年6月にスタート。本作は第9巻目である。 文政3年(1820)4月 将軍家斉の治世下の江戸が舞台背景である。 ...
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第632回 ゴジラ-1.0

第632回 ゴジラ-1.0令和五年十一月(2023)新宿歌舞伎町 TOHOシネマズ新宿 ゴジラを観るなら、やはりここだと思い、ビルの屋上から巨大なゴジラが顔を出している新宿歌舞伎町のTOHOシネマズで鑑賞した。 第一作は終戦からさほど年月の...
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第631回 シェアの法則

第631回 シェアの法則令和五年十一月(2023)渋谷 ユーロスペース 見るからに好人物のベテラン小野武彦、その映画初主演作が『シェアの法則』である。 東京雑司ヶ谷に住む夫婦。小野武彦ふんする春山秀夫は現役の税理士として自宅の近くに事務所を...