書評・コラム

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第630回 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

第630回 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン第630回 キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン令和五年十月(2023)立川 TOHOシネマズ立川立飛 かつての西部劇では、白人を襲う野蛮人としてタカ派ヒーローにばんばんと撃ち殺されていたアメリカ...
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第629回 ヘイトフル・エイト

第629回 ヘイトフル・エイト平成二十八年二月(2016)銀座 丸の内ピカデリー クエンティン・タランティーノ監督が七〇ミリの大画面にこだわった西部劇。タイトルのヘイトフル・エイト、とてもいやな八人、マグニフィセント・セブンの素晴らしい七人...
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第628回 シークレット 嵐の夜に

第628回 シークレット 嵐の夜に平成十年十一月(1998)飯田橋 ギンレイホール ピーター・ブルックは『何もない空間』で、女優にいきなりあるせりふを読ませる。教養と品性をそなえた優雅な貴婦人が父親を心から愛し敬っているというせりふ。女優は...
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第627回 ロスト・キング 500年越しの運命

第627回 ロスト・キング 500年越しの運命令和五年七月(2023)六本木 アスミックエース試写室 リチャード三世といえば、醜悪な外見と卑劣で残虐な心を持ち、兄王の死後、塔に幽閉された甥を殺して王位を簒奪する悪逆非道の人物として、シェイク...
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第626回 ティファニーで朝食を

第626回 ティファニーで朝食を昭和六十三年五月(1988)荻窪 荻窪オデヲン座 映画と原作は別物である。オードリー・ヘプバーンといえば、『ローマの休日』が一番だが、『ティファニーで朝食を』も代表作で人気がある。タクシーから降り立ったおしゃ...
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第625回 シーズ・ソー・ラヴリー

第625回 シーズ・ソー・ラヴリー平成十年九月(1998)ccc飯田橋 ギンレイホール ジョン・カサヴェテスの生前の脚本を息子のニック・カサヴェテスが監督し、ショーン・ペンとロビン・ライトが自堕落な夫婦役で共演し、俳優としての底力を見せた。...
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第624回 グロリア

第624回 グロリア第624回 グロリア平成十一年六月(1999)渋谷 シネセゾン渋谷 グロリア・スワンソンならぬグロリア・スウェンソン役のジーナ・ローランズがとにかく颯爽としてかっこいい。当時、中年や初老のすさまじいおばさんたちを怪奇映画...
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第623回 スピーシーズ 種の起源

第623回 スピーシーズ 種の起源平成八年二月(1996)池袋 文芸坐 広い宇宙には地球人類とは別の知的生命体が存在するかもしれない。という理由から宇宙の彼方にメッセージを送るという試みは実際にある。結果として悪い宇宙人に地球の存在を知られ...
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第622回 クッキー・フォーチュン

第622回 クッキー・フォーチュン平成十二年六月(2000)飯田橋 ギンレイホール 私は女優の好き嫌いがけっこうあって、リヴ・タイラーのような長身で愛嬌のある美女は毒婦を演じていても大好きだが、常に不機嫌そうなグレン・クローズは『ガープの世...
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第621回 ジュエルに気をつけろ!

第621回 ジュエルに気をつけろ!平成十三年十一月(2001)新橋 新橋文化 有吉佐和子の『悪女について』を思わせる展開。三人の男が毒婦のジュエルについて語るのだ。主演は見るからにゴージャスなスーパーモデル風の美女、リヴ・タイラー。 酒場マ...