2023年10月20日(金)18時より、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で、第12回日本歴史時代作家協会賞授賞式パーティーを開催いたしました。
新型コロナの影響もあって、4年ぶりの開催となった授賞式パーティーには、受賞者のほか、日本歴史時代作家協会の会員、会友、多くの出版社関係者など、100名を超える参加者が集まりました。
パーティーは、最初に、文学賞を主催する日本歴史時代作家協会の藤原緋沙子代表理事よりご挨拶がありました。
文庫書き下ろし新人賞とシリーズ賞は、文庫書下ろし時代小説を対象にした唯一の賞であること、また、この協会賞から現在も活躍中の多くの人気実力派作家が輩出され、歴史時代小説の発展と振興につながるものであることなどが熱く語られました。
今回、受賞されたのは以下の皆さんで、受賞者が紹介されました。
◎新人賞受賞
高瀬乃一(たかせのいち)さん 受賞作『貸本屋おせん』(文藝春秋)
羽鳥好之(はとりよしゆき)さん 受賞作『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』(早川書房)
◎文庫書下ろし新人賞受賞
伊藤尋也(いとうひろや)さん 受賞作『土下座奉行』(小学館文庫)
横山起也(よこやまたつや)さん 受賞作『編み物ざむらい』(角川文庫)
◎作品賞受賞
上田早夕里(うえださゆり)さん 『上海灯蛾』(双葉社)
村木嵐(むらきらん)さん 『まいまいつぶろ』(幻冬舎)
◎シリーズ賞受賞
岡本さとる(おかもとさとる)さん 「仕立屋お竜」シリーズ(文春文庫)、「居酒屋お夏」「居酒屋お夏 春夏秋冬」シリーズ(幻冬舎時代小説文庫)、「八丁堀強妻物語」シリーズ(小学館文庫)
伊多波碧(いたばみどり)さん 「名残の飯」シリーズ(光文社文庫)
三田誠広選考委員長より、新人賞、文庫書下ろし新人賞、作品賞の選評がありました。受賞作紹介と選考のポイントを詳しくお話しされました。
また、非公開審査のシリーズ賞については、選考委員の理流よりの選考経過の説明がありました。
(第12回は、選考委員長:三田誠広、選考委員:菊池仁、雨宮由希夫、加藤淳、理流がつとめました)
受賞者へ三田選考委員長より賞状が授与され、久宗圭一理事と第10回協会賞シリーズ賞受賞者の有馬美季子さんから花束が贈呈されました。
その後、菊池仁副代表理事による乾杯、歓談タイムとなり、会場のあちこちで受賞者を中心に会話の花が咲き、コロナ禍で対面する機会が減っていた作家と編集者、会員同士など、みなさんが久闊を叙する格好の場となりました。
パーティーの終盤。
来年度の日本歴史時代作家協会賞選考委員をつとめることとなった書評家の青木逸美さんのご紹介、当会会員で医師の左門新さんによる中締めの挨拶を経て、閉会となりました。
おかげさまで、盛会のまま、会を締めることができました。
ご出席いただきましたみなさん、ありがとうございました!
当日の司会進行は、当協会の森田健司理事と、『女スパイ鄭蘋茹の死』で作品賞の候補となった作家の橘かがり理事がつとめたほか、会員有志が準備から受付、運営までを手分けをして行ないました。みなさん、お疲れさまでした。