シネコラム第698回 ノッティングヒルの恋人 第698回 ノッティングヒルの恋人平成十一年十二月(1999)飯田橋 ギンレイホール『MaXXXine マキシーン』を観て、ふと思った。女優が女優を演じる映画は他にも名作がいくつもある。グロリア・スワンソンが世間から忘れられた往年のハリウッ... 2025.07.06シネコラム
エッセー「女が築いた日本国」第三回 三田誠広 第三回 小倉百人一首の一番歌 鎌倉時代の半ばに藤原定家が編んだ『小倉百人一首』は、誰でも知っているだろう。 カルタとしてばらばらにしてしまうとわからないのだが、あれには順番がある。 一番歌は天智天皇、二番歌は持統女帝ということになっている... 2025.07.04エッセー三田誠広
頼迅一郎(平野周)第62回『烏帽子と黒髪: 中世ジェンダー考 (いにしへびとの世界1)』(同成社) 「烏帽子と黒髪: 中世ジェンダー考 (いにしへびとの世界1)」(野村育代、同成社) 博打は勝つこともあれば負けることもあります。負けて熱くなって、時には身ぐるみ剥がされることもあるでしょう。 中世の博打を語るときに有名な絵があります。13世... 2025.06.30頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
エッセー「女が築いた日本国」第二回 三田誠広 第二回 神宿る女――持統女帝は史上最高の独裁者 日本の歴史は、『古事記』と『日本書紀』によって始まる。 両書は、ほぼ同じ時期にまとめられた。 同じ時期にまとめられたのに、なぜ二種あるのか。 この点について確認しておきたい。 太古の時代には、... 2025.06.26エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第一回 三田誠広 第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か 女が築いた日本国、というタイトルでこの原稿を書き始めたのだが、タイトルを書いた途端に気になった。「女」というのは差別語ではないか。 近ごろは、男と女を区別すること自体が差別的なのだと考える人もいるよ... 2025.06.20エッセー三田誠広
書評・コラム書評|佐藤雫 『残光そこにありて』 佐藤雫 『残光そこにありて』 中央公論新社 間違いなく傑作です。今年度ナンバーワンです。これまでの作風から言って、今後の作家生命を左右する新たなステージを占う試金石になるだろうと思って読みました。この課題を見事にクリアーしました。 その要... 2025.06.16書評・コラム菊池仁
日本歴史時代作家協会賞第14回日本歴史時代作家協会賞候補作品、発表! 2025年6月16日(月)、日本歴史時代作家協会より、第14回日本歴史時代作家協会賞の新人賞、文庫書き下ろし新人賞、作品賞の3部門の候補作品が発表されました。候補作は以下の通りです。なお、受賞作品は、8月24日(日)に選考委員による選考の末... 2025.06.16日本歴史時代作家協会賞
合評会生田修平 「無人航空機」 →PDF版で読みたい方はこちら無人航空機 生田修平プロローグ 革命とはおおよそ想像もできなかった状況が生まれることである。大きな変化でも現時点で誰かがが思いつくようなものは革命とは言わない。2020年代、人工知能(AI)による「知能の産業革... 2025.06.14合評会
合評会生田修平 「フルネーム」 →PDF版で読みたい方はこちらフルネーム 生田修平 子どもの頃、吉太郎じいちゃんから聞いた話である。吉太郎は横浜の貿易会社に勤めていた。時は、1960年代後半。ファックスも普及しておらず(註)、連絡はもっぱら電話だった。 この会社は食品、... 2025.06.09合評会
シネコラム第694回 ウィキッド ふたりの魔女 第694回 ウィキッド ふたりの魔女令和七年三月(2025)立川 シネマシティ ライマン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』が出版されたのは十九世紀の最後の年、一九〇〇年だった。この本はベストセラーとなり、ボームによって続編が次々... 2025.06.05シネコラム