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第13回日本歴史時代作家協会賞新人賞 東圭一 『奥州狼狩奉行始末』(角川春樹事務所)
江戸時代、馬産が盛んな地域にとって、狼の被害は深刻な問題であった。そのため奥州には「狼狩奉行」という、狼を狩るための役職が設けられていた。
藩命によりその狼狩奉行に任命された岩泉亮介。彼の父は三年前に非業の死を遂げ、家督を継いだ兄も病に臥している。家のために命を受けた亮介だが、今や「黒絞り」と呼ばれる見たこともない大きな頭目に率いられた狼の群れが、かつてないほどの被害をもたらしていた。
「黒絞り」を追ううちに、亮介は父の死の真相や藩内の不正問題へと導かれていく。狼狩りを通して描かれる、自然と人の営み。その静謐な世界が、時代小説に新たな息吹をもたらす一作。
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