【会員エッセー】ほんまる一日店長体験(渡邉浩一郎さん)

日本一ひのもといち本屋ほんや 一日店長奮闘記

ほんまるで、一日店長を務めた渡邉浩一郎さん

2022年に『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏が経営されているシェア型書店ほんまる神保町店にて、今年5月1日~5日の期間で、ほんまる棚主による一日店長の企画が開催されました。

一日店長は午前と午後2名の募集であり、棚数364を誇るほんまる書店の一日店長枠はわずか10名という狭き門でしたが、応募しました処、5月3日の午後枠で採用されました。
日本歴史時代作家協会には、書棚の展示の企画をしている専門のほんまるチームというがありまして、チームの皆さまに当日展示する書籍・POP・ポスター等を作っていただき、参加いたしました。

渡邉一日店長の棚

「一日店長の棚」には、橘かがりさんの『扼殺』と西山ガラシャさんの『おから猫』が置かれました。

午前は10時~12時、午後は14時~16時でしたので、午後からの筆者は10分前に到着し、書店員の方達と挨拶を交わし、ほんまる書店員のトレードマークである法被を着て業務に入りました。
最初に「一日店長の一冊!」棚のレイアウト作りをし、持ってきた推薦本を展示し、POPや宣伝用の名刺、ポスターをバランス良く配置するよう心掛けました。
そして単行本・文庫本をお買い上げの方に付けるブックカバーの掛け方を教えていただきました。店員の皆さんは極めてスピーディー且つ綺麗に仕上げていて、それに引き換え自分は倍以上の時間&イマイチな仕上がりでしたが、数をこなすうちに少し上達しました。

レジが一段落後、リストを元に一日店長の推し棚の選定を行いました。
地下階と1階を見て回り、4棚選んで推薦文を書きました。どうしても歴史系の棚に目が向いてしまいます。
お客様の層としては比較的若い方が多く、場所柄からか外国の方の来店が多かったです。
2時間はあっという間に過ぎ、終了後は法被をお返しし、事務所で参加費を受け取り終了。

書く側だけですと、どうしても書店側のこととか判らずにいてしまうので、売って下さる方達の事を知る良い機会だと思います。
ほんまる書店の一日店長企画は毎年開催されていますので、ご興味ありましたら、是非応募してみて下さい。

*タイトルは現在日本歴史時代作家協会棚で企画展示中の誉田龍一先生の御著作『日本一ひのもといち商人あきんど 茜屋清兵衛奮闘記』を参考にさせていただきました。

text:渡邉浩一郎