2025年8月6日、松永弘高(まつなが・ひろたか)さんの歴史小説、『奥羽関ケ原 政宗の謀、兼続の知、義光の勇』が小学館文庫より刊行されます。
朝日時代小説大賞優秀賞受賞作家による、傑作歴史小説の待望の文庫化です。
著者からのメッセージ
大河ドラマの主人公ふたり(伊達政宗、直江兼続)と
いつ主人公になってもおかしくないひとり(最上義光)。
この三人がしのぎを削った、もうひとつの関ケ原。
誰も書いていないようだったので、私が書いちゃいました。
あらすじ
東軍に味方するか、西軍に呼応するか――。
徳川家康と石田三成の対立は、もはや一触即発の事態を避けられない段階に達していた、慶長五年の夏。
すべての武将が、「我が家の浮沈、この一戦にあり!」と、政局の動向に全身全霊を傾けていました。日本全土が不穏な空気に包まれるなか、上洛の命を拒み続けた上杉景勝を豊臣家への謀反と断じた家康は、ついに会津征伐に踏み切ります。
権変に長ける陸奥国・伊達家当主の政宗は、家康に命運を託し、上杉領国北東の信夫口へ向けて出立します。
さらに、出羽国・最上家当主の義光は、愛娘・駒姫を豊臣秀吉に殺された恨みを胸に、家康方に加勢して北西の米沢口へ進軍します。一方、三成に呼応する上杉家重臣の直江兼続は、家康の非道を大義の鉄槌で打ち砕かんと進発します。
天下分け目の関ケ原の戦いとほぼ同時に勃発した、御家の存亡を懸けた「北の関ケ原」と称される東北最大の合戦――「慶長出羽合戦(長谷堂合戦)」。
三人の武将は、この戦いでいかに旗を振ったのでしょうか。長谷堂城・白石城・梁川城・福島城をめぐる奥羽の争乱を鮮やかに描いた、傑作歴史長編です。
(『奥羽関ケ原 政宗の謀、兼続の知、義光の勇』Amazonの内容紹介文より抜粋・編集)

奥羽関ヶ原: 政宗の謀、兼続の知、義光の勇 (小学館文庫 Jま 01-2)
東北戦国史、最大の一戦! 興亡の行方は? 東軍に味方するか、西軍に呼応するか。徳川家康と石田三成とが、もはや一触即発を避けられなくなっていた慶長五年の夏。すべての武将が、「我が家の浮沈、この一戦にあり!」と、政の動静に全身全霊を傾けていた。...