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エッセー

「女が築いた日本国」第一回 三田誠広

第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か 女が築いた日本国、というタイトルでこの原稿を書き始めたのだが、タイトルを書いた途端に気になった。「女」というのは差別語ではないか。 近ごろは、男と女を区別すること自体が差別的なのだと考える人もいるよ...
書評・コラム

書評|佐藤雫 『残光そこにありて』

佐藤雫 『残光そこにありて』 中央公論新社  間違いなく傑作です。今年度ナンバーワンです。これまでの作風から言って、今後の作家生命を左右する新たなステージを占う試金石になるだろうと思って読みました。この課題を見事にクリアーしました。 その要...
日本歴史時代作家協会賞

第14回日本歴史時代作家協会賞候補作品、発表!

2025年6月16日(月)、日本歴史時代作家協会より、第14回日本歴史時代作家協会賞の新人賞、文庫書き下ろし新人賞、作品賞の3部門の候補作品が発表されました。候補作は以下の通りです。なお、受賞作品は、8月24日(日)に選考委員による選考の末...
合評会

生田修平 「無人航空機」

→PDF版で読みたい方はこちら無人航空機 生田修平プロローグ 革命とはおおよそ想像もできなかった状況が生まれることである。大きな変化でも現時点で誰かがが思いつくようなものは革命とは言わない。2020年代、人工知能(AI)による「知能の産業革...
合評会

生田修平 「フルネーム」

→PDF版で読みたい方はこちらフルネーム 生田修平  子どもの頃、吉太郎じいちゃんから聞いた話である。吉太郎は横浜の貿易会社に勤めていた。時は、1960年代後半。ファックスも普及しておらず(註)、連絡はもっぱら電話だった。 この会社は食品、...
シネコラム

第694回 ウィキッド ふたりの魔女

第694回 ウィキッド ふたりの魔女令和七年三月(2025)立川 シネマシティ ライマン・フランク・ボームの児童文学『オズの魔法使い』が出版されたのは十九世紀の最後の年、一九〇〇年だった。この本はベストセラーとなり、ボームによって続編が次々...
合評会

生田修平 「はなお」

→PDF版で読みたい方はこちらはなお生田修平 私は大学卒業後、メーカーに就職し、社会人として第一歩を踏み出した。25歳の春である。遅めのデビューは一浪二留による。 千葉・市原の工場に配属され、独身寮に入った。寮内は土足禁止だった。玄関で上履...
頼迅一郎(平野周)

第61回『古代中国の裏社会: 伝説の任俠と路地裏の物語』(平凡社新書)

頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー61古代中国の裏社会: 伝説の任俠と路地裏の物語(柿沼陽平、平凡社新書) 久しぶりに日活版任侠映画『男の紋章』(※1)を観ました。 任侠映画というと東映ですが、日活(及び松竹)も作っていました。東映との違い...
合評会

生田修平「離職」

→PDF版で読みたい方はこちら離職生田修平 大下は娯楽サービスの会社で人事を担当している。従業員20人程度の小さな会社である。業績はまあまあだが、若手の人材不足が深刻だ。50代以上過多、20~30代過少の偏った年齢構成。初任給を上げるなどし...
ほんまる

【会員エッセー】ほんまる一日店長体験(渡邉浩一郎さん)

日本一ひのもといちの本屋ほんや 一日店長奮闘記2022年に『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞した今村翔吾氏が経営されているシェア型書店ほんまる神保町店にて、今年5月1日~5日の期間で、ほんまる棚主による一日店長の企画が開催されました。一日...