三田誠広の歴史エッセー

三田誠広の歴史エッセイ「女が築いた日本国」

「女が築いた日本国」 三田誠広

数多の歴史小説を発表されている作家の三田誠広さんによる歴史エッセー「女が築いた日本国」が始まりました。

第十二回 神宿る女――斎宮について

「女が築いた日本国」第十二回 三田誠広
第十二回 神宿る女――斎宮について 伊勢神宮には、内宮と外宮のほかに、「斎宮」というものがある。「さいぐう」と音読みすることが多いのだが、昔は「いつきのみや」と訓じていた。 斎宮はいまは存在しないのだが、斎宮跡とされる広大な遺蹟が残されてい...

第十一回 箸墓の御陵は卑弥呼の墓なのか

「女が築いた日本国」第十一回 三田誠広
第十一回 箸墓の御陵は卑弥呼の墓なのか いま東京から、奈良に行こうとすると、新幹線で京都まで行き、近鉄に乗り換えて南に向かうことになる。途中の大和西大寺駅(駅前で安倍元首相が襲撃されたことで知られる)で乗り換えて奈良に向かうのだが、そのまま...

第十回 なぜ日本は「日本」と呼ばれるのか

「女が築いた日本国」第十回 三田誠広
第十回 なぜ日本は「日本」と呼ばれるのか ぼくたちの国は、「日本」と呼ばれている。 いま文字で書いたから、何の違和感もなかったが、これをどう発音するのか。「日本人」「日本語」「日本橋」……。これは「ニホン」と発音する。 それでもスポーツの国...

第九回 瀬戸内海というワームホール

「女が築いた日本国」第九回 三田誠広
第九回 瀬戸内海というワームホール ぼくたちが生活しているこの国は、「日本」と呼ばれている。『日本書紀』では、この「日本」という漢字を、「やまと」と訓じている(『古事記』では「倭」をあてる)。 神武天皇の和風諡号はカムヤマトイワレヒコ(神日...

第八回 山の神と海の神

第七回 国土を産んだイザナミの悲劇

第六回 神々の婚姻――ウケヒとは何か

第五回 出雲神話の大国主

第四回 出雲系と日向系の融合

第三回 小倉百人一首の一番歌

第二回 神宿る女――持統女帝は史上最高の独裁者

第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か

著者からのメッセージ:

古代の日本を築いた女性たちの系譜をたどるエッセーです。天照大神あまてらすおおみかみはなぜ女性なのか、というところから始まって、絶対的独裁者であった持統女帝から、鎌倉初期の尼将軍北条政子まで、古代はまさに女性たちの時代であったことを語っていきます。