
「女が築いた日本国」 三田誠広
数多の歴史小説を発表されている作家の三田誠広さんによる歴史エッセー「女が築いた日本国」が始まりました。
第二十七回 間人皇女の謎

「女が築いた日本国」第二十七回 三田誠広
第二十七回 間人皇女の謎 大化改新と昔は呼んでいたが、いまは乙巳の変と呼ばれている。 三韓の使節を迎える板葺宮という当時の皇居内で、若い皇子が大臣を斬り殺したという、恐るべきテロリズムであり、驚天動地のクーデターだった。 殺した側から見れば...
第二十六回 皇極・斉明女帝の謎

「女が築いた日本国」第二十六回 三田誠広
第二十六回 皇極・斉明女帝の謎 皇極女帝は一度退位したあとで、重祚(天皇に二度なること)して斉明女帝となった。 そこには謎がある。 二度も天皇になった人物は、歴史上二人しかいない(もう一人は奈良時代の孝謙・称徳女帝)。 その一人目だから、空...
第二十五回 推古女帝はなぜ天皇になったのか

「女が築いた日本国」第二十五回 三田誠広
第二十五回 推古女帝はなぜ天皇になったのか 江戸時代に始まった男尊女卑の思想は、敗戦を契機にいくぶんかは緩和されたのだが、学者の多くは戦前のままの、頑固な思い込みを棄てきれていない。 古代の女帝は緊急の場合のつなぎであったり、陰で政治を支配...
第二十四回 堅塩媛と小姉君

「女が築いた日本国」第二十四回 三田誠広
第二十四回 堅塩媛と小姉君 ぼくの話はすぐに横道に逸れる。 話を本流に戻して、最初の女帝、推古女帝から歴代の女帝について語っていきたいと思っているのだが、その前に、欽明天皇の跡を継いだ天皇の母親について、話をしておきたいと思う。 欽明天皇の...
第二十三回 女系天皇の可能性
第二十二回 田舎のおじさんの登場
第二十一回 飯豊青皇女の執政
第二十回 任那とは何か
第十九回 いよいよ神功皇后が登場する
第十八回 生け贄という不思議な概念
第十七回 日本武尊とオトタチバナ姫
第十六回 源平合戦とは何か
第十五回 地方豪族とは何か
第十四回 天皇とは何か
第十三回 伊勢物語の謎
第十二回 神宿る女――斎宮について
第十一回 箸墓の御陵は卑弥呼の墓なのか
第十回 なぜ日本は「日本」と呼ばれるのか
第九回 瀬戸内海というワームホール
第八回 山の神と海の神
第七回 国土を産んだイザナミの悲劇
第六回 神々の婚姻――ウケヒとは何か
第五回 出雲神話の大国主
第四回 出雲系と日向系の融合
第三回 小倉百人一首の一番歌
第二回 神宿る女――持統女帝は史上最高の独裁者
第一回 神宿る女――天照大神はなぜ女神か
著者からのメッセージ:
古代の日本を築いた女性たちの系譜をたどるエッセーです。天照大神はなぜ女性なのか、というところから始まって、絶対的独裁者であった持統女帝から、鎌倉初期の尼将軍北条政子まで、古代はまさに女性たちの時代であったことを語っていきます。
