街角の歴史小説『斬首三篇』の概要
石井建志
街角の歴史小説『斬首三篇』
世の中にあまり知られていない、少なくとも歴史の教科書にない「史実」を集めて、詳伝がない場合は一部空想もありますが、取材もきっちりと行ない、「物語」として書いています。
今回のテーマは「斬首」。
明治時代の初めまで、死刑と言えば「斬首刑」でした。人間だから「心」はあります。斬る人、斬られる人の「心」ってどうなるのだろうか?そんな見えない物を物語にしたいと思って描いています。
以下3話の短編集という構成になっています。
第一話『死刑執行人 山田浅右衛門が斬った志士』
物語は安政の大獄を背景に、吉田松陰と橋本左内の処刑を通して死刑執行人山田浅右衛門の葛藤を描く。人と時代、命と死、信念とその重みが交錯する中、生と死を問い続けた者の姿が浮き彫りになる短編。
第二話『近藤勇を斬首した男』
新選組局長・近藤勇の最後の瞬間を描いた物語。彼と介錯人・横倉喜三次の剣士としての絆や葛藤、運命の静かな受容、武士の誇りを問う姿を通じて、剣の本質と時代の儚さを浮き彫りにする短編。
第三話『小栗上野介の処刑』
徳川幕府の重臣であり、近代化の先駆者であった小栗上野介忠順の処刑を描く。理不尽な死を通して時代の激流や信念の儚さを浮き彫りにする短編。
以上は、本作の概要ですが、PDFにてお読みいただけたら幸いです。