エッセー「女が築いた日本国」第十六回 三田誠広 第十六回 源平合戦とは何か 前回、平将門の話をした。 ぼくは御茶ノ水に住んでいるので、神田明神はすぐ近くだ。 正月になると、日本橋の企業の社員たちが、大挙して神田明神に押しかける。神田祭のお神輿も、そうした企業の社員たちが担いでいる。 これ... 2025.10.03エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第十五回 三田誠広 第十五回 地方豪族とは何か 前回、何の説明もなく、「豪族」という言葉を用いてしまったのだが、改めて考えてみないといけない。 豪族って何なのか。 試みにウィキペディアで調べると、「国家や諸侯などの広域政権の領域の内部に存在し、ある地方において... 2025.09.27エッセー三田誠広
シネコラム第709回 クワイエットルームにようこそ 第709回 クワイエットルームにようこそ平成二十年四月(2008)飯田橋 ギンレイホール 三木聡監督の『イン・ザ・プール』で精神科医伊良部先生を快演した松尾スズキが自作の小説を脚本にし監督したのが『クワイエットルームにようこそ』であり、精神... 2025.09.20シネコラム
エッセー「女が築いた日本国」第十四回 三田誠広 第十四回 天皇とは何か 神宿る女というテーマでここまで語ってきたのだが、その神宿る女が、いかにして国家というものに関わってきたのか、そのことを述べておきたい。 そもそも国家というものは、どのようにして成立したのだろうか。 日本という国は、い... 2025.09.19エッセー三田誠広
エッセー「女が築いた日本国」第十三回 三田誠広 第十三回 伊勢物語の謎 話が横道に逸れることになるのだが、斎宮の起源について語ったついでに、最も有名で謎めいた斎宮について、ここに記しておくことにする。 それは言うまでもないことだが、『伊勢物語』に出てくる斎宮の物語だ。 タイトルには「伊勢... 2025.09.13エッセー三田誠広
シネコラム第707回 亀は意外と早く泳ぐ 第707回 亀は意外と早く泳ぐ令和七年八月(2025)新宿 テアトル新宿 三木聡監督の映画は以前から好きで、たくさん観ているのだが、どういうわけか、一番基本ともいうべき三木聡らしさ満載の『亀は意外と早く泳ぐ』が未見だった。 というのも、私は... 2025.09.08シネコラム
エッセー「女が築いた日本国」第十二回 三田誠広 第十二回 神宿る女――斎宮について 伊勢神宮には、内宮と外宮のほかに、「斎宮」というものがある。「さいぐう」と音読みすることが多いのだが、昔は「いつきのみや」と訓じていた。 斎宮はいまは存在しないのだが、斎宮跡とされる広大な遺蹟が残されてい... 2025.09.05エッセー三田誠広
頼迅一郎(平野周)第64回『恋する日本史』(吉川弘文館) 『恋する日本史』『日本歴史』編集委員会 (編集)、吉川弘文館 始めてこのタイトルを見たとき、日本史に恋した学者さんのお話かと思いました。 でも、違ったのです。日本史の各時代で恋愛がどのような形を取ってきたかを研究してものでした。 そのことを... 2025.08.30頼迅一郎(平野周)頼迅庵の新書・専門書ブックレビュー
エッセー「女が築いた日本国」第十一回 三田誠広 第十一回 箸墓の御陵は卑弥呼の墓なのか いま東京から、奈良に行こうとすると、新幹線で京都まで行き、近鉄に乗り換えて南に向かうことになる。途中の大和西大寺駅(駅前で安倍元首相が襲撃されたことで知られる)で乗り換えて奈良に向かうのだが、そのまま... 2025.08.29エッセー三田誠広
シネコラム第705回 男はつらいよ フーテンの寅 男はつらいよ フーテンの寅昭和四十九年五月(1974)大阪 千日前 弥生座 渥美清が三遊亭歌笑役で主演した『おかしな奴』は三年後の一九六六年十月からフジテレビでドラマ『おもろい夫婦』として放送され、企画と演出のプロデューサー小林俊一は渥美清... 2025.08.25シネコラム